サンフランシスコの熱い3日間 蒼天を衝く「中国共産党、退陣しろ!」の叫び

2023/11/19
更新: 2023/11/21

米サンフランシスコで開催されたアジア太平洋経済協力(APEC、11月15~17日)は、これまでにないほど「異様な雰囲気」のなかで始まり、その異様な雰囲気を一層過熱させながら全日程を終了した。

これほどの「異様な雰囲気」の原因は何か。ひとえに中国共産党(中共)の首魁・習近平が訪米し、出席したことにある。

同会議の期間中、米国をはじめ海外にいる中国の民主活動家や人権活動家、中共の不条理を訴える陳情者のほか、チベット、新疆、台湾、香港などの自由と人権を主張する多くの個人や団体によって、中国共産党と習近平に対する大規模な抗議活動が展開された。

抗議者たちはそれぞれの立場を超え、ともに心を合わせて「打倒、中国共産党(打倒中共)」「END CCP」「共産党は退陣せよ(共産党,下台)」などのスローガンを声高に叫び、横断幕やプラカードを高く掲げた。

習近平は行く先々で、中共領事館が手配した「サクラ役者による歓迎」をはるかに上回るほどの、熱烈な「抗議の出迎え」を受けた。

サンフランシスコ市の警察は、沿道に金網フェンスを設置するなど、APEC開催地として必要な警備を的確に実行した。ただし、習近平に抗議する人々を米国の警察が規制することはなかった。

これに対し、中共領事館に雇われた人間のなかには、明らかに「抗議者への攻撃」を意図する暴漢がいた。彼らは、抗議者に襲いかかって殴る蹴るの暴行を加え、唐辛子スプレーを顔面に噴射するなどの暴力行為が随所で見られた。

 

 

 

抗議デモ参加者が掲げるポスター。(大紀元)

 

抗議活動に参加した陳情民の葛開英さん。(大紀元)

 

中国国旗を踏む抗議者たち。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

 

複数の抗議団体が米サンフランシスコで行ったデモ。2023年11月16日撮影。(大紀元)

 

複数の抗議団体が米サンフランシスコで行ったデモ。2023年11月16日撮影。(大紀元)

 

複数の抗議団体が米サンフランシスコで行ったデモ。2023年11月16日撮影。(大紀元)

 

(抗議者がうたう「打倒共産党、為人民報仇」の歌。「共産党を打倒して、中国人民の仇を討つぞ」の意)

 

(抗議者のプラカードにみられる「通商寛衣」とは、2016年に中国杭州で開かれたG20会議で、習近平が中国の故事「通商寛農」を誤読したもの。「寛衣」とは服を脱いで裸になることで、その言葉の通り裸の王様である習は内外の失笑を買った)

 

 

 

(圧倒的な数の抗議者がいる道路の対岸には、中共領事館が雇った「赤い旗」の一群が少数おり、大音量のスピーカーで中共賛美の歌を流している)

 

 

(あふれるほどの抗議者の前で、中共領事館に金で雇われた「赤い横断幕」の人員は20人ほど。声も出せず、呆然としたまま圧倒されている)

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。