[東京 12日 ロイター] – 松野博一官房長官は12日午後の会見で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同日に行った小型固体燃料ロケットのイプシロン6号機の打ち上げが失敗に終わったことについて、重く受け止めて必要は対策を行うとの見解を示した。
松野官房長官によると、文部科学省とJAXAは同日に開いた対策本部でロケットの2段目と3段目の分離可否の判断時点において、目標姿勢にずれが生じて当初の目標軌道に投入できないと判断。同日午前9時57分に「指令破壊信号」を出してロケットを破壊したという。
松野官房長官は「打ち上げ失敗を重く受け止め、文科省とJAXAが必要な対策を速やかに講じていってほしい」と説明した。ただ、今後の日本の宇宙政策への影響については言及を避けた。
一方、マスク着用に関して屋外では原則として着用不用との政府方針が国民に浸透していない問題について、松野官房長官は「必ずしも国民全体とは共有できていない」と指摘。今後は厚生労働省がさまざまな媒体を通じて広報していくとした。マスク着用のルールを含めた感染対策のあり方については「不断の見直しを行っていきたい」と述べた。
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