米豪華クルーズ船、ワクチン接種率100%でも新型コロナ集団感染

2022/03/31
更新: 2022/04/01

米国・サンフランシスコ港に先週入港した豪華クルーズ船で新型コロナウイルスの集団感染が発生していたことが明らかになった。運行会社は乗客と乗員全員にワクチン接種を義務付けており、搭乗時には陰性証明と接種証明書の提出を要求していた。

客船「ルビープリンセス」はパナマ運河への15日間の船旅を終え、日曜日に入港した。「他のクルーズ路線と同様、ルビー・プリンセス号も米国疾病予防管理センター(CDC)の規定に基づく接種済み客船である」と運行会社プリンセス・クルーズは日刊紙サンフランシスコクロニクルの取材に回答した。乗客と乗員のワクチン接種率は100%だったという。

プリンセス・クルーズ社によると、陽性患者は隔離され、船上の医療チームによる看護を受けている。陽性患者数と検査時期については明らかになっていないが、いずれも無症状か軽症だという。同社の声明によると、陽性患者の一部は自宅へ移送され、残りは宿泊施設で隔離と検査を受けている。

同社報道官は米紙USAトゥディに対し、同客船は同日、ハワイへの15日間の船旅に向けて出港したと明らかにした。米国疾病予防管理センターのクルーズ船追跡サイトでは、ルビープリンセス号は政府機関の観察下に置かれていることがわかる。

新型コロナウイルスのパンデミック期間中、クルーズ船業界はロックダウンと運行規制により大きな経済的損失を被り、業界全体の経済規模も大幅に縮小した。

大紀元はプリンセス・クルーズにコメントを要請した。

(4月1日11時40分に一部内容を訂正いたしました。)

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。