米大統領報道官、ロシア主導部隊のカザフ派遣経緯に疑問

2022/01/07
更新: 2022/01/07

[ワシントン 6日 ロイター] – 米ホワイトハウスのサキ報道官は6日の会見で、抗議デモで混乱する中央アジアのカザフスタンロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構CSTO)」の部隊が派遣されたという報告を注視していると述べた上で、CSTOが部隊派遣を決めた経緯には疑問があるとの考えを示した。

カザフの主要都市アルマトイで6日、燃料価格高に端を発する抗議デモの参加者が再び治安部隊と激しく衝突した。CSTOはデモ鎮圧への支援要請に応じ部隊派遣を決め、ロシアは空挺(くうてい)部隊を送り込んだ。

サキ氏は「(カザフによる)要請の性質や、正当な招請だったかどうかに疑問がある。現時点では不明だ」と述べた。

その上で、米政権は人権侵害やカザフ国内機関差し押さえにつながる恐れのあるあらゆる行動を注視すると説明した。

米国務省によると、ブリンケン国務長官は6日、カザフのトレウベルディ外相と会談。「米国はカザフスタンの憲法上の制度とメディアの自由を全面的に支持することを改めて伝えたほか、平和的かつ権利を尊重した危機の解決を提言した」という。

Reuters
関連特集: 米国