岸信夫防衛大臣は12日の記者会見で、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなる中、国家安全保障戦略等の改訂を行い、防衛力強化に向けて「果敢に取り組んでいる」と述べた。また、中国と台湾のバランスが「非常に中国側に偏って」いることを踏まえて、注視していく考えを示した。
岸大臣は、わが国周辺では軍備の増強が進み、サイバー攻撃の脅威も増大していることから、安全保障環境が厳しくなっていると指摘。領域と「国民の命と財産を断固として守り抜く」必要から、国家安全保障戦略、大綱、中期防の改定を行うと述べた。
「更なる効果的措置を含むミサイル防衛能力」などの防衛力の強化については、「大胆に新たな発想を持って」取り組む姿勢を示した。
台湾問題については、「当事者間の直接対話によって平和的に解決されることを期待する」基本方針に変わりはないと述べた。中台間の差が大きくなっていることは事実であるとし、状況を注視していかなければならないとの考えを示した。
(王文亮)
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