7月30日、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)は、ファイザーの新型コロナワクチンを接種した12歳から17歳までの子供のうち、400人近くに「心筋炎」や「心膜炎」の症状が見られたと発表した。
これは、昨年12月14日から今年7月16日の間にワクチン有害事象システム(VAERS)に寄せられた副反応の報告を分析したもの。
7月16日の時点でワクチン接種を終えた890万人の子どものうち、VAERSに寄せられた副反応の報告は9246件で、そのうち90.7%が 「深刻ではない」と特定された。心臓の炎症は397件で全体の4.3%を占め、主に若い男子に発生している。
また同報告によると、ファイザーのワクチン接種後に14人の子供が死亡している。そのうち6例の死因はまだ判明していない。他の8人のうち2人は頭蓋内出血、2人は肺塞栓症、2人は自殺、1人は心不全、1人は稀な血液疾患で死亡した。いずれの死亡報告も、心筋炎との関連性は認められていない。
同研究チームは死亡報告について、「ワクチン接種との因果関係を示す印象はない」としている。
CDCはこれまで、ワクチンの恩恵は炎症のリスクを上回るとし、12歳以上の子供への接種を積極的に呼びかけてきた。今回の研究結果に基づいてリスクと恩恵の評価を行った結果、CDCは引き続き12歳以上の子供のワクチン接種を推奨するという。
(翻訳編集・郭丹丹)
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