臓器強制摘出反対ポスターコンテスト表彰式 日本SMGネットワークも参加

2021/02/01
更新: 2021/02/01

「中国の臓器強制摘出を停止させるポスターコンテスト2020」の表彰式が1月16日、台北で開催された。表彰式には台湾の政治家である田秋堇・監査委員のほか、東京拠点のSMGネットワーク加瀬英明会長や弁護士の朱婉琪氏なども出席した。合計49の作品が入賞し、金賞を受賞したイラン出身のデザイナーBahram Gharavi Manjiliさんにはメダルと賞状、賞金(6500ドル)が贈られた。

「中国の臓器強制摘出を停止させるポスターコンテスト2020」は、台湾国際臓器移植協会(TAICOT)、日本の中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)、韓国の臓器移植倫理協会(KAEOT)が共同で主催した。

台湾国際臓器移植協会の蕭松山理事長は、法輪功学習者や良心の囚人に対する組織的な臓器強制摘出は、世界的な犯罪になっていると指摘したうえで、「真実を広め、力を合わせることで、最終的には臓器の強制摘出を崩壊させることができるだろう。このときの努力は歴史の1ページに刻まれることになるだろう」と述べた。

イラン人デザイナーBahram Gharavi Manjiliさんの作品(台湾国際臓器移植協会より)

SMGネットワークの加瀬英明会長は、米国、カナダ、イギリス、台湾、韓国などでは国民が中国で臓器移植を受けることを禁止しているが、日本政府は多くの日本人が臓器移植のために中国に行くことを見て見ぬふりをしていると指摘した。そのうえで、「日本と台湾は運命共同体だ。中国共産党の人権侵害に対抗するために、日本と台湾が肩を並べて闘うことを望んでいる」と述べた。

韓国臓器移植倫理協会のイ・スンウォン会長は、韓国では「臓器移植法改正案」により移植ツーリズムは断ち切られつつあると指摘、「今回のコンテストに出展された1000以上の作品は、受賞か否かに関わらず、正義の側に立とうとする参加者の真心の表れだ。私たちは一丸となって邪悪に立ち向かう必要がある」と語った。

DAFOH(臓器強制摘出に反対する医師の会)の法律顧問である朱婉琪弁護士は、参加者たちを人権の擁護者であると称賛した。そして、台湾国際臓器移植協会は台湾における立法を推進するうえで大きな役割を果たしたと述べた。また、法整備を行うという国際的な趨勢を各国に紹介することで、多くの支持を得ることもできたと述べた。

日本人学生の大橋輪さんは銀賞を受賞し、コンテストを通して臓器の強制摘出問題について考える時間を持つことができ、さらに知識を増やすことができたと語った。また、自身のポスターをきっかけに、この悲惨な出来事をより多くの人々に知ってほしいと述べた。

大橋輪さんの作品(台湾国際臓器移植協会より)

台湾の監査委員・田秋堇氏は授賞する際、中国共産党による臓器強制摘出はヒトラーのホロコーストよりも恐ろしく、残酷だと述べた。そして、台湾では健康保険の規定を修正することで市民が共産党の犯罪行為に加担しないよう努力しており、「誰かが臓器移植のために外国に行った場合、国や病院、担当医、移植した臓器を記入しなければ、拒絶反応抑制薬は支給されない」と述べた。

(翻訳編集・文亮)