中国共産党(中共)が米大統領選に干渉していたことを示す新たな証拠が出てきた。元中共幹部の孫(紅三代)がこのほど、中国で偽の米大統領選投票用紙を大量に印刷する工場の動画を公開した。
ネートユーザーが英語の字幕をつけた後、この動画はユーチューブ(YouTube)やツイッター(Twitter)などのソーシャルメディアで瞬く間に拡散され、注目を集めた。
「サンプルあればどの州のも印刷できる」
動画では、北京語を話す男性は、2020年の米国選挙の投票用紙の束と思われるものを手にして、広東語訛りの印刷工場のオーナーと、偽の投票用紙を大量に注文し、国際郵便で米国に発送する方法について話し合っている。
工場オーナーは、「以前の顧客からもらったミシシッピ州やフロリダ州、ノースカロライナ州の投票用紙のサンプルを持っている」と言い、サンプルがあれば、他の州の投票用紙も印刷できると強調した。
しかし、オーナーは、自分の工場が本物の金属柄や偽造防止セキュリティデザインの印刷に対応できないことを認めていた。また、以前のバイヤーは、完成した空白の投票用紙を同省珠海市に送り、医療用品や個人貨物、商業貨物などの名目で複数回に分けてカナダとメキシコに発送することを要求したとも話した。
台湾の総合ポータルサイト「信伝媒(CredereMedia、クレデレメディア)」は11月23日、情報筋の話として、伝票の偽造を専門とする中国広東省の地下工場が、今年7月から月50万枚のペースで米国選挙の投票用紙を印刷していたと報じた。
紅三代「中共の選挙介入、より多くの情報を提供へ」
SNSや米メディアの情報によると、証拠動画を公開したのは元中共幹部の孫で、いわゆる「紅三代」の伊啓威(イキウェイ、英語名:Vinness Ollervides)氏であることを明らかにしている。
伊啓威氏(24)は満州王族の末裔。亡き祖父は共産党幹部。父親は元国有銀行幹部で、習近平政権の反腐敗運動で投獄された後、2016年に死亡した。伊氏は現在、米国で民主活動家として活躍している。満州やチベット、台湾を支援し、自由と民主化を訴えたことで、中国当局からブラックリストに載せられた。
伊氏は11月9日、自身のツイッターに「中国広東省の印刷業者が偽の投票用紙の製造に協力している。これらの偽造投票用紙は、今年8月から10月にかけて、医療品としてカナダやメキシコに郵送され、その後アメリカに流入した」と投稿した。
また、同氏は12月2日に「証拠動画の提供者は、良心と信仰を持つ人物であり、中国(共産党)による選挙介入を暴くために調査に乗り出した。今回の選挙はインチキであることを証明するために、より多くの情報を提供する」とツイートした。
伊氏は12月7日、ラジオ放送「希望の声」の取材に対し、動画の中の「依頼人(バイヤー)」が自分自身であることを認め、その狙いと経緯を語った。それによると、中国広東省の印刷会社が偽の投票用紙を印刷しているとの情報を友人から入手した後、同氏は真相解明のために購入者を装って業者に連絡した。最初は何も聞き出せなかったが、5000ドル(52万円)を支払った後、ついに内部情報を手に入れたという。
パウエル弁護士「偽造投票用紙の流入はまだ進行中」
複数の州で選挙の不正に関する訴訟を起こしているシドニー・パウエル弁護士は12月4日、新唐人テレビの客員論説委員、林暁旭博士とのインタビューで、偽造票は中国で作られ、現在も米国へ流れ込んでいることを明らかにした。
パウエル氏は大量の偽造投票用紙が貨物機で米国に運び込まれた証拠や、米国とメキシコの国境を越えて投票用紙を運んでいる様子を撮影した動画も持っていると述べた。
「偽の投票用紙が今も出荷されているという目撃情報がある。これらの投票用紙は今後の選挙で使用されるか、再集計で使用される必要があるからだ」とした。
(翻訳編集・王君宜)
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