「赤い悪魔に対する抗議運動」が海外在住の中国人民主・人権活動家の間で沸き起こっています。2月19日、中国民主党ロサンゼルス委員会など4つの団体が、ロサンゼルスの連邦調査局(FBI)に対し、中国当局がロサンゼルスで行っているスパイ浸透活動について調査するよう求める請願書を提出しました。
彼らは「正義の名のもとに孟晩舟を裁き、中国共産党のスパイを一掃する。中国の人権問題を注視し、自由な米国を守り、ロサンゼルスの平穏を維持する」というスローガンを掲げてFBIに対し、中国のスパイや諜報員に対する調査を強化して本国への強制送還を増やし、彼らを米国から追い出すよう求めています。
中国海軍司令部の元将校、姚誠氏
「中国共産党は一部の同郷親睦団体や総領事館を通じて人を雇うと、彼らに中国国旗を持たせ、赤い服を着せて共産党理論を宣伝している」
ロサンゼルス在住の民主活動家、鄭存柱(てい そんちゅう)さんは、中国当局はしばしば威嚇によって彼らの邪悪な目的を果たしていると警鐘を鳴らしています。
ロサンゼルスの民主活動家、鄭存柱氏
「この前、私たちはインストラクターを招いて、射撃の方法や銃器の取り扱い方法および米国の関連法律をレクチャーしてもらった。翌日、ある人物がインストラクターに接触し『活動に参加している写真を中国政府に渡した。家に帰ったら自分がどうなるか分かっているか?』などと脅してきたため、すぐ連絡が来た。今後は活動に参加できないと言ってきた」
鄭(てい)さんは、中国共産党の海外活動は日増しに激しくなっていると指摘します。
ロサンゼルスの民主活動家、鄭存柱氏
「米国の言論の自由と民主主義社会がすでに脅かされている。私たち中国系住民は米国の自由民主主義を享受しているが、共産党は国内で言論の自由を弾圧して反対者を拘束するだけでなく、米国の華人コミュニティの中にも手を伸ばして情報を収集し、威嚇を行っている」
30数年前に米国に移住し、現在は中国民主化運動組織「民主中国戦線」の南カリフォルニア支部の総監を務める富軍(ふ ぐん)さんは、中国共産党は経済力を使って海外の民主主義を破壊していると警告します。
「民主中国戦線」南カリフォルニア支部総監、富軍氏
「全米の華人や海外在住5000万人の同胞に、自分自身が負うべき責任を自覚するよう呼び掛ける。自分の生活を自分でよくしていくだけでなく、中国共産党の独裁統治が家族や世界の民主主義に与えている危害をはっきりと見極める必要もある」
かつて中国海軍司令部で将校を務めた姚誠(よう・せい)さんは、中国当局によるロシア軍事情報の不正入手に関わった後、当局からトカゲのしっぽ切りに遭い、「スパイ罪」の罪を着せられて7年の実刑判決を受けました。姚さんは、こうしたやり口は中国当局の常套手段だと言います。
中国海軍司令部の元将校、姚誠氏
「情報を扱うこれらの人間は、中国当局がひとたび自身の統治体制を守る態勢に入ったら、たちまちスケープゴートにされる。何を犠牲にすることもいとわない。これまでに中国当局に情報を提供してきた人々は、誰一人として良い結末を迎えていない」
この日の「赤い悪魔に対する抗議運動」は世界規模で行われたもので、ニューヨーク、ワシントン、ラスベガス、カナダなどでも中国系住民が呼応しています。
※エポック・メディア・グループ 新唐人より転載
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