[ソウル 22日 ロイター] – 韓国の聨合ニュースによると、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は22日、太平洋での水爆実験をかつてない規模で実施する可能性を示唆した。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が米国に対し「史上最高の強硬対抗措置」を検討すると警告したことについて、ニューヨークで記者団からの質問に答えた。
同相は、金委員長の考えは正確には分からないとした上で、北朝鮮は水爆実験を検討する可能性があると述べたという。
また、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は22日、トランプ米大統領が北朝鮮を「完全に破壊する」と警告したことに対し、「史上最高の強硬対抗措置」を検討するとの異例の声明を発表した。国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が伝えた。
トランプ米大統領は21日、北朝鮮に対する制裁措置の強化を可能にする大統領令に署名。制裁措置を通して同国の核・ミサイル開発に一段の圧力をかける。米株式市場では同措置が売り材料となり、株価の上値を抑えた。
北朝鮮の外相発言を受け、東京市場では株安・円高が進行。ドルは早朝の高値112.55円から一時112.21円まで下落し、その後も上値が重い展開となっている。「北朝鮮がらみのリスクが再び意識される中で、(対ドルでの)円売りには向かいづらい」(外為アナリスト)という。
日経平均も下げに転じた。高寄り後に利益確定売りが出る中、北朝鮮情勢に対する警戒感が重しとなったという。
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