【大紀元日本3月13日】中国軍の複数幹部は8日、香港メディア・香港商報の取材に応じ、中国の製造部門が初の国産空母を建造していると明かした。ウクライナ製の空母を改修した「遼寧」より、優れた性能を持っているという。軍関係者が公式に建造を認めたのは初めて。
中国海軍の劉暁江・元政治委員(上将)が取材で、旧ソ連の空母ワリヤーグを改修して2012年に就役した「遼寧」と比べ、国産空母の性能などは必ず向上すると述べた。
海軍の丁海春・副政治委員(中将)が「建造と試験航行が完了後、製造部門より海軍に交付する」と今後の予定を語った。一方、技術担当将官の馬偉明氏は空母の艦載機発艦装置(カタパルト)について、「我々の技術は米国に劣らず、優れたものである」との見方を示したという。
国産空母建造に関する情報は1月にも出回っている。江蘇省常州市政府は1月31日、微博(ウェイボー)の公式アカウントで2隻目の空母建設を同市電力ケーブル会社が落札したと発表した。翌日、投稿は削除されている。
昨年1月18日には、「遼寧」に続き、2隻目の空母が大連造船所で建造を開始したと香港メディア・大公報は伝えた。工期は6年の予定。中国は将来的に4隻以上の空母を保有すると、遼寧省のトップ・王珉書記の話を報じた。
米メディア・ビジネスインサイダー(Business Insider)は10日付け評論記事で、アジア最強の軍事国を目指す中国は、海洋における影響力を強めるため、空母建造のほか、最新型の対艦巡航ミサイルや弾道ミサイル駆逐艦と潜水艦などの開発にも注力していると伝えた。
(翻訳編集・王君宜)
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