【大紀元日本12月4日】香港の民主化デモを率いてきた学生団体の一つ、「学民思潮」の発表によると、3日夜、新に2人の学生がハンガー・ストライキに加わった。一方、香港政府は学生との対話に応じない姿勢を示している。
新に参加したのは、香港中文大学の政治と行政学部の鄭奕林さん(3年)と、香港専上学院の社会科学学部の呉文謙さん(2年)。
同学生団体リーダーの黄之鋒氏ら3人は1日深夜からハンストを開始した。現場を取材した大紀元時報の香港支局によると、28時間を経過したとき、3人のうちの1人が嘔吐などの体調不良を訴え、検査を受け異常がないと診断されたため、ハンストを続行した。
9月末から、学生ら民主派は香港政府行政長官の選挙制度民主化を求めて、中心部3カ所で道路占拠を続けてきた。制度の撤回に応じない姿勢を示した政府側は数日前から強制排除を行い、多くの抗議者が負傷、一時身柄を拘束された。長引く占拠で参加者が激減し、「心も体も疲れ果てた」という学生ら民主派の内部でも「続けるかどうか」と動揺が広がっている。局面打開のため、「学民思潮」のリーダーら3人が1日夜からハンガー・ストライキを敢行し、政府との対話再開などを求めている。
香港紙・蘋果日報の報道によると、翌日の2日午前、梁振英長官は記者の質問に対し、「いかなる抗争も無駄である」と発言した。香港ラジオの報道によれば、長官官邸は「学生らの政治改革に関する要求は法律と現実からかけ離れており、政府が同意することはない」とコメントした。
2日夜、多くの市民は香港政府本部庁舎付近の占拠現場を訪れて、ハンガー・ストライキ中の学生を激励した。中には、「25年前の『六・四天安門事件』の二の舞のようだ」と悲観視する人もいる。
一方、国連人権理事会に対し、強制排除現場での警察当局による人権侵害行為を調査するよう求めるネット上の署名活動は2日午後までに、およそ4.4万人分の署名を集めた。
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