【大紀元日本5月28日】5月上旬、中国海洋石油(CNOOC)が南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島周辺で海底油田掘削設備を設置したことが原因で、中国とベトナムとの間で領有権をめぐる対立が急速に激化した。こうしたなか、一部の中国のネットユーザーは、軍事車両が移動する画像を投稿し、中国当局がベトナムとの国境で兵力約30万人と重機を配置するなど、軍備増強を行っていると証言した。
21日、広東省廉江市のユーザーは、高速道路で戦車を載せた大型輸送車数台がベトナムの国境に向かって走っていたことを目撃した。 22日、ベトナムと隣接する広西省柳州市のユーザーは、大型軍事機器(対空ミサイルとみられるもの)を搭載した機材輸送列車が南に向かっていたと書き込んだ。
ウェブサイト・中国ジャスミン革命も広東省と広西チワン族自治区、雲南省などのネットユーザーの証言として、中国当局は最近、ベトナムとの国境に兵力およそ30万人と重機を配置したことを報じた。広州軍区は広西省とベトナムとの国境の安全を担い、成都軍区は雲南省・ベトナム間の国境を守るという。
香港紙アップルデイリーに発表された論評に、中国とベトナムはともに共産党の一党独裁国家であり、国内政治によるけん制が弱いため、小競り合いから戦争に発展する可能性があるとの懸念が示されている。
(翻訳編集・王君宜)
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