国有資産監督委の閣僚級幹部を取り調べ 周永康への調査の一環か 

2013/09/02
更新: 2013/09/02

【大紀元日本9月2日】中国国営新華社通信は1日、幹部の汚職を取り締まる共産党中央規律検査委員会が国務院国有資産監督管理委員会の蔣潔敏主任(閣僚級、57)を「重大な規律違反の疑い」で調査していると報じた。同主任は3月まで中国最大手の石油企業「中国石油天然ガス集団(CNPC)」の会長を務め、前最高指導部メンバーの周永康前中央政法委書記の右腕とされた人物だ。

CNPCでは8月末から上層幹部4人が相次ぎ失脚し、石油業界に大きな影響力を持つ周氏に対しても調査が決定したと香港紙が30日に報じたばかり。ドイツ国際放送ドイチェ・ヴェレは匿名希望の情報筋の話として、蔣主任への調査は「想定内」と伝えており、周氏に対する調査の一環であるとの見方が強い。

香港紙・明報は31日、党・政府上層部はCNPCの一連の汚職事件について「どんな人物の関与に及んでも徹底的に調べる」との指示を出したと報じた。

大紀元が入手した情報によると、CNPC幹部の相次いだ失脚は、同グループの1000億元を超える国有資産が周永康氏とその親族に渡ったことに関連しているという。蔣氏自身も汚職で100億元以上の資産を保有しており、周氏を中心とする江沢民一派による法輪功弾圧に資金提供していた疑いがもたれている。

(翻訳編集・高遠)
関連特集: 国際