【大紀元日本4月30日】重慶事件を端に中共指導部における激闘が予想外に展開され、従来の権力利益をめぐる闘争の性質も一変した。法輪功問題、すなわち法輪功弾圧を中止する上、しかるべき善処を行おうと主張する温家宝らと、法輪功弾圧の態勢を維持しようとする周永康との対立が闘争の実質的な焦点となっている。
このほど、『大紀元』は独自の情報源により、温家宝首相はかつての「天安門事件」を見直し、法輪功弾圧を中止のうえ是正すべきと報道した。
指導部における政治情勢が未曾有な展開を見せつつあり、その動向がますます世界メディアの最大関心事となっている状況下、温家宝首相は27日ポーランドを訪れた。
同日、中国で著名な盲人弁護士で人権活動家でもある陳光誠氏が長期間にわたる厳密な軟禁から無事脱出し、かつ米国領事館保護のもと温家宝首相に3つの願いを動画サイトで公開した。本事件により、温家宝首相の動向はより一層メディアから注目されている。
25日午後、温家宝首相一行はポーランド首都ワルシャワに到着後、無名烈士記念碑に献花し、ポーランドのブロニスワフ・コモロフスキ大統領と会見した。その後、同首相はドナルド・トゥスク首相のご案内でショパン公園内の中国大通りを散策した。
4月26日、経済フォーラムがワルシャワのヒルトンホテルで開催され、会議に出席する各国関係者はみな法輪功学習者が道の側で静かに横断幕を掲げているのを見ることができ、もちろん温家宝首相に随行した政府関係者らも何度も法輪功学習者の前を通り抜け、かつ足を止めて一字ずつ横断幕の内容を読んでいた。
26日午後、欧州首脳会議がワルシャワ皇宮で行われ、温家宝の一部の随行員もこの古城を訪れた。その中、2人の随行員は、ある法輪功学習者から送られた小冊子『法輪大法、世界中に広がる』を喜んで受け取った上、「あの『九評共産党』は私たちは既に持っているから、いただきません。代わりに、未だに読んでいない中国人に送りましょう」と言った。そして「私たちはみな『大紀元時報』を読んだことがあります」と付け加えた。
27日、温家宝首相一行は、アウシュビッツ収容所を見物した。その後、温家宝首相は、歴史が人々に戦争、テロ、集団絶滅およびあらゆる罪悪に反対し、「人間の自由、尊厳、安全と幸福を守らなければならない」と告げていると述べた。
最後に温家宝首相は「自ら反省してはじめて国際社会から尊敬される」と述べたうえ、記念館のメッセージ帳に「歴史を知らなければ、美しい未来はない」と記した。
風雲急の今、温家宝首相がアウシュビッツ収容所を見物したうえ、上記のような発言をした意味は深いと思われている。
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