【大紀元日本4月9日】東日本大地震による東京電力の福島第一原発の事故を受けて、世界最大級のコンクリートポンプ車の特殊空輸準備が進められている。長い注入アームを持つコンクリポンプ車は、放射能で接近の難しい福島第一原発への注水作業に役立つとされている。
コンクリートポンプ車は、高層マンションなどの建築にコンクリートを流し込むための建設車両。AP通信によると、このたび福島県に届けられるドイツのプツマイスター(Putzmeister)社の世界最大級コンクリポンプ車「70Z-Meter」は、重さ86トン、26車輪の超大型車で、生コン注入アームを最大70メートルまで伸長できる。また、遠隔操作により3キロ離れた場所から操作が可能だという。「必要に応じて、原発をコンクリで埋没させることが可能」と記事は指摘する。
1986年のウクライナ・チェルノブイリ原発事故で、同社はコンクリートポンプ車を11台出動させ、原発にコンクリを注入し続けた。この超大型車両の空輸には、世界に一機のみのウクライナ国営アントノフ社製の大型輸送機が使用され、9日に福島県へ向け、米国ロサンゼルス空港を出発する予定。200万ドルのコンクリポンプ車の費用と輸送料は、日本側が支払っている。
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