「Oba-Mao」Tシャツ紹介 CNN記者、上海で拘束

2009/11/18
更新: 2009/11/18

【大紀元日本11月18日】オバマ大統領が上海訪問中の16日、米CNNの記者が、上海市街での撮影取材の際に、解放軍の軍服姿の毛沢東のポーズにオバマ米大統領の顔を重ね合わせたデザインのTシャツ「オバマオ (Oba Mao)」を掲げて紹介したところ、居合わせた警察に阻止され2時間も拘束された。

このTシャツは、オバマ大統領の顔に人民解放軍の軍服姿の毛沢東のポーズを合わせたデザイン。前面には中国語で「中国の人民救済を」と書かれ、背中には同大統領と毛沢東の名前を組み合わせた英文字「Oba-Mao」がプリントされている。北京で人気商品だったが、オバマ氏が中国共産党政権との親密な関係を皮肉っているように見えるとして、大統領の訪中直前に、大統領の機嫌を損なわないようにという配慮から当局により販売禁止となった。

拘束されたのは、CNN駐北京の特派員記者エミリ・チャンさん。チャンさんが自分のブログで明らかにした内容によると、販売禁止令が出てから、探しに探してようやく一枚のTシャツを手に入れた。CNNの撮影カメラの前で同Tシャツを持って、「これが話題となったTシャツです」と紹介しているところを、中国警察に止められた。

「私たちを目がけて彼ら(警察)は押し寄せてきて、Tシャツを奪おうとした。もちろん、私は従わなかった。大きな叫び声が交差して、現場は非常に混乱した」。その一部始終がカメラに収められたという。

「寒い中、市街で2時間あまり足止めされた。ますます多くの警備員と警察が現場に集まってきて、私たちに記者証とパスポートの提出を要求し続けた。もちろん、彼らがもっとも欲しいのは例のTシャツである」

一部のホワイトハウスの関係者やCNN記者からは、このTシャツを売って欲しいという声がかかっているという。「もちろん、何があっても売らないわ」とチャンさんは冗談交じりに語った。

(翻訳編集・叶子)