中国 各地では長蛇の列

中国でiPhone発売 「満州事変の日」で祝賀控える

2026/09/19
更新: 2026/09/19

新型iPhoneの発売日。店の前には早朝から長蛇の列。しかし、何かが違う。人は多いのに、妙に静かだ。

理由は、この日がちょうど9月18日だったからだ。

中国では、満州事変につながる事件が起きた日として、毎年この時期に抗日行事や報道が増える。日本企業でなくても、この日に派手な祝賀は避けたい。そんな空気がある。

新型iPhoneの発売時には、スタッフが拍手や歓声で購入客を迎えることもある。ところが杭州のApple Storeでは、今回はそうした盛り上がりはなかった。その理由について、そばにいた警備員は「今日は九一八(9月18日)だから、控えめに」と説明したという。

Apple中国の公式サイトでも、「9月18日発売」ではなく「来週金曜18日発売」と表記。敏感な日付への配慮ではないかと注目された。

それでも新型iPhoneの人気は高い。上海では100人以上が並び、杭州では午前5時から待つ客もいた。鄭州ではPro、Pro Maxともに在庫切れとなった。

日付ひとつに、ここまで気を使う。「中国で商売するのは、なかなか大変だ」と言いたくなる一幕である。

 

新型iPhone発売、中国各地のApple Storeに長蛇の列。(2026年9月18日、動画よりスクリーンショットを合成)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!