ロシアがウクライナの列車を攻撃 外交専用列車も危うく被害

2026/09/14
更新: 2026/09/14

ロシアの無人機が、ウクライナとポーランドの国境付近でウクライナの列車を攻撃した。その直前には、ボリス・ジョンソン元英首相や欧州の複数の安全保障当局高官が同地を通過したばかりだった。

攻撃はウクライナのヤホディン駅で発生し、列車に命中したが、死傷者はいなかった。ウクライナ当局は、乗客全員が避難したと明らかにした。

ウクライナの鉄道運行事業者によると、列車はポーランド国境からわずか2キロ(1.2マイル)の地点で攻撃を受けた。この路線は、キーウから帰途に就く外国代表団が頻繁に利用している。

国営鉄道会社「ウクライナ鉄道(Ukrzaliznytsia)」によると、ジョンソン元首相、カール・ビルト元スウェーデン首相、複数の欧州連合(EU)加盟国の国家安全保障顧問を乗せた専用列車は、予定より早くヤホディン駅を出発していた。訪問団はウクライナの首都キーウで安全保障会議に出席した後、帰途に就いていた。

ビルト氏は交流サイト(SNS)のXに「攻撃を受けた列車は、われわれが乗っていた列車ではなく、われわれの数分後に国境検問所を通過した列車だった。無人機が接近した際、乗っていた人々は緊急避難し、死傷者はいなかった。安全体制は非常によく機能した」と投稿した。

前線がほぼ膠着状態にある中、モスクワとキーウはここ数週間、戦局を転換しようと長距離攻撃を強化している。

ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相は、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)の「玄関先」で攻撃を行う頻度を増していることについて、「情勢のエスカレーションだ」と述べた。

国境警備当局によると、9月13日早く、ロシアの無人機がポーランド領から1マイル未満の地点にあったトラックに命中し、ヤホディン―ドロフスク国境検問所が一時閉鎖された。

ロシアは、ウクライナ西部の「鉄道インフラ」を攻撃したと発表した。一方、ウクライナ鉄道は通信アプリ「テレグラム」への投稿で、「ロシアの無人機が本来狙っていたのは外交専用列車だった可能性が高いが、同列車は予定時刻より早く駅を出発していた」と述べた。

ウクライナ鉄道は、攻撃を防ぐため、同社が「列車の運行時刻を絶えず調整している」と明らかにした。

ポーランドでは、ドナルド・トゥスク首相が緊急会議を招集し、最新の情勢について協議した。

トゥスク氏は「ロシア側の行動が絶えずエスカレートしていることは現実となっている。彼らは一歩ずつ、われわれの国境に近づいている」と述べた。

ウクライナ南東部でロシアが支配するザポリージャ地域では、ロシア国営原子力企業ロスアトムのトップが、欧州最大の原子力発電所であるザポリージャ原発付近の燃料輸送車をウクライナが攻撃したと非難した。

張婷