中国 飾り文句ゼロ。「もうやってらんない」の一言が、多くの働く人の心をつかんだ

「もうやってらんない」 中国名門大学トップの本音むき出しの辞職届、共感広がる

2026/08/08
更新: 2026/08/08

「もうやってらんないから辞める」

本音むき出しのこの一言に、「自分もそう言って辞めたい」と中国のネットで共感が広がっている。

大学の院長が辞めること自体は珍しい話ではない。しかし今回、中国で大きな話題となったのは、辞任ではなく、その辞職届だった。

中国トップクラスの名門・南京大学数学学院の喻良(ゆ・りょう)院長が提出したとされる辞職届に書かれていたのは、わずか数行だけだった。

「もうやってらんない(原文『不想幹了』=『もうやりたくない』)ので辞職する。新しい院長が決まるまでは引き継ぎを行うが、8月31日までに完了させる」

飾り文句も長い説明もない、異例なほど簡潔な内容である。

この辞職届はネットで瞬く間に拡散した。ネット上では「史上最も短い辞職届では?」「数学者らしく無駄がない」「肩書に未練がないのが格好いい」「自分もそう言って辞めたい」といったコメントが相次ぎ、中国のSNSで大きな話題となった。

喻氏は数理論理学を専門とする研究者で、中国トップクラスの若手研究者にも選ばれた実績を持つ。2024年に数学学院長へ就任したが、約2年で退任した。

余談だが、中国では近年、「働いているふり」をする会社が各地で登場し話題となった。オフィスを借りて出勤を装うサービスで、中には「社長」に書類をたたきつけて「やってらんない!辞めてやる!」と叫ぶストレス発散メニューまで用意されているという。「もうやってらんない」という一言がこれほど共感を集めた背景には、仕事への閉塞感を抱える人の多さがあるのかもしれない。

 



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李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!