陝西省で、家族の死亡事件や誘拐、医療被害などについて長年訴え続けてきた住民256人が、地元の検察当局を集団で告発した。
「事件を調べようとせず、責任を他の機関へ回し続けている」として、中央政府の巡視チームに是正を求めている。
本紙が複数の被害者に直接取材したところ、それぞれ異なる事件を抱えながらも、「警察も検察も動かず、何年たっても真相究明が進まない」という共通の訴えが聞かれた。
李啓紅さんは、本紙の取材に対し、妹が2016年に誘拐されたと訴えているが、約10年たった今も警察は事件として立件していないと説明。検察にも繰り返し訴えたものの、「管轄外」と説明されるだけで、実質的な対応はなかったと話した。
王小琴さんは、精神疾患を抱える兄が拘置施設で死亡した問題について、施設側の責任を調べるよう求め続けていると話した。しかし、最高検察からは「地方へ回した」と通知される一方、地方検察では「記録が確認できない」と説明されるなど、たらい回しの状態が続いている。
また、史秀菊さんは、歯科治療後に健康被害を受けたとして刑事事件としての捜査を求めたが、警察は「医療トラブル」として立件せず、検察も警察に再捜査を求めることはなかったと訴えている。
集団告発した256人は、「事件を受理しない」「調査を始めない」「担当機関同士で責任を押し付け合う」といった対応が長年続いていると主張。中央政府に対し、検察の対応を調査し、関係者の責任を追及するよう求めている。
256人が求めているのは特別なことではない。「事件をきちんと調べてほしい」。その当たり前の願いが、いまもかなえられていない。
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