トランプ氏「イラン交渉は無意味」停戦崩壊

2026/07/09
更新: 2026/07/09

中東情勢の緊張が再び高まるなか、アメリカのトランプ大統領は7月8日、イラン指導部の対応を厳しく批判した。トランプ氏は、アメリカとイランとの停戦合意はすでに終わったとの認識を示し、イランと関わり続けることは「時間の無駄だ」と強調した。  

アメリカとイランは先月、停戦合意(覚書)を結び、最終合意に向けた協議のために60日間の猶予期間を設けることを目指していた。しかし、その後もイランが商船への攻撃を繰り返し、アメリカ側の反撃を招いた。双方の最新の衝突は7月7日に発生した。  

イランは同じ日に、ホルムズ海峡を航行していた3隻のタンカーを攻撃した。これに対し、アメリカ中央司令部は、アメリカ軍がイラン側の標的に対して一連の空爆を開始したと発表した。同じ日、アメリカ財務省は、イランによる石油や石油化学製品の販売を認めていた制裁免除措置を撤回した。  

トランプ発言の背景と対イラン強硬姿勢

トランプ大統領は8日、トルコの首都アンカラで開かれたNATO首脳会議に出席し、NATOのルッテ事務総長と会談した。会談の際、トランプ氏はイラン問題について「私にとっては、すべてが終わったと思う」と述べ、「私はこれ以上、彼らと関わりたくない」と話した。  

トランプ氏は「彼らはならず者で、病的な人間だ」と述べ、「その指導者たちも同じく病的で、残酷で無慈悲だ。もし彼らが核兵器を手にした場合、必ず使用するだろう」と話した。そのうえで「私の見方では、彼らと関わることは完全に時間の無駄だ」と述べた。  

またトランプ氏は「彼らはこれまでに、何千人ものアメリカ兵士を殺害してきた」と述べ、イランを強く批判した。  

さらにトランプ氏は、イラン側の交渉担当者がメディア向けに誤った印象を与えていると指摘した。  

トランプ氏は「誰もが合意しているが、イランは核兵器を保有しないことになっている」としたうえで、「我々はその点について明確に合意しているにもかかわらず、イラン側は外に出るとメディアに対し、我々がその問題について一切話し合っていないかのように発言している」と述べた。そして「彼らは頭がおかしい。狂っている」とまで述べた。  

NATOの評価と国際社会の反応

NATOのルッテ事務総長は、7日にアメリカ軍が行った対イランの夜間空爆について「絶対に必要な行動だった」と評価した。  

ルッテ氏は「停戦合意が発効したあとも、イランは公然と停戦に違反した。そのため、アメリカが強力な対応を取ったことは極めて重要だと考える」と述べたうえで、トランプ氏に対し「これは非常に力強い対応であり、私はあなたを支持する」と述べた。  

アメリカ中央司令部は、アメリカ軍が7日に80を超えるイラン側の標的を攻撃したあと、イランがアメリカの湾岸同盟国であるバーレーンとクウェートに対し、一連の兵器攻撃を行ったと明らかにした。  

クウェートは8日、イランが発射した2発の弾道ミサイルと13機の無人機を迎撃したと発表した。  

張婷