「悟空、早く芭蕉扇(ばしょうせん・火を消す伝説の扇)を持ってきて!」
「西遊記」で孫悟空を苦しめた火焔山(かえんざん)。その地表温度は84℃に達した。目玉焼きどころか、素手で触れれば一瞬でやけどする熱さだ。物語の世界は、今も現実だった。
火焔山のある中国・新疆ウイグル自治区のトルファン(吐魯番)では7月2日、最高気温47℃、地表温度84℃を記録した。地元を訪れた観光客は「とても暑いが、まとわりつくような不快感はない」と話している。
火焔山は、日本でもおなじみの中国古典「西遊記」で、孫悟空でさえ自力では越えられず、火を消す力を持つ芭蕉扇を借りに向かった場所として知られる。そのためSNSでは、「『西遊記』は本当だった」「孫悟空でさえ助けを求めた暑さだ」「俺たち凡人では到底無理だ」といったコメントが相次いだ。
トルファンは盆地特有の地形と乾燥した気候から、「中国一暑い場所」として知られ、35℃を超える日は年間100日以上、40℃を超える日も毎年35~40日に及ぶ。2023年には気温52.2℃と中国の観測史上最高を記録し、火焔山でも2017年に地表89℃を記録した。今回の84℃は、その歴史的記録に迫る暑さとなった。
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