社会主義者がニューヨーク予備選で勝利 米大統領と下院議長が警告

2026/06/25
更新: 2026/06/25

ニューヨーク州の複数の連邦議会選挙区で6月23日に行われた民主党予備選の結果が出揃い、複数の極左候補が勝利した。これを受けて共和党側は、共産主義がすでに米国に上陸したとの強い警告を発した。トランプ大統領はSNSで「米国は永遠に共産主義国家にはならない!」と宣言した。

社会主義者候補がニューヨークの民主党予備選で勝利

ニューヨーク市長ゾーラン・マムダニ氏の推薦を受けた3人の左派進歩派候補が6月23日の民主党予備選で勝利した。ニューヨーク州第13選挙区のダリアリサ・アビラ・シュバリエ氏、同第7選挙区の州下院議員クレア・バルデス氏、そして同第10選挙区のブラッド・ランダー氏である。

フォックス・ニュースの報道によると、マムダニ市長自身が民主社会主義者を自称していることに加え、アビラ・シュバリエ氏とバルデス氏もともに「アメリカ民主社会主義者組織(Democratic Socialists of America、DSA)」のメンバーである。ランダー氏は極左進歩派の民主党員であり、かつてDSAのメンバーであったが、2023年にハマスによるイスラエル攻撃事件に関する同組織の立場をめぐって脱退した。

32歳のアビラ・シュバリエ氏は、5期連続当選の71歳の現職連邦下院議員アドリアノ・エスパイヤット(Adriano Espaillat)氏を3.5ポイント差で破った。アビラ・シュバリエ氏は、米国移民・関税執行局(ICE)の廃止、すべての強制送還措置の停止、および医療の社会化を主張している。

バルデス氏も圧倒的な差で勝利し、引退予定の現職連邦下院議員ニディア・ベラスケス氏の議席を引き継ぐ見通しである。

ランダー氏は現職連邦下院議員ダン・ゴールドマン氏を破った。上記の選挙区はいずれも長期にわたり民主党が優勢であるため、3人は11月の本選挙でほぼ確実に連邦議会に進出することになる。

トランプ大統領「米国は永遠に共産主義国家にはならない!」

トランプ大統領は6月24日、SNSプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」で極左候補の民主党予備選での勝利について「美しき米国は永遠に共産主義国家にはならない」と述べ、さらに次のように警告した。

「多くの共産主義者が、統治に失敗し悪化の一途をたどるブルーステート(民主党優勢州)で出馬している。そして投票状況を見る限り、彼らは互いの競争の中でかなりの好成績を収めているようだ。悪いニュースは、歴史がすでに明確に証明している通り、これらの人物がまさに管轄することになる、すでに困難な状態にある州は、さらに悪化する一方だということだ。MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)!」

トランプ大統領はまた、ゴールドマン氏の落選についてもコメントし、2019年のトランプ弾劾裁判で首席法律顧問を務めたこの議員を批判した。

ジョンソン下院議長 各地に「小さなマムダニ」が出現

マイク・ジョンソン下院議長は6月24日、同様にこの事態について、共産主義がすでに「米国本土に到来した」との警告を発している。

同議長は記者会見で、「今は極めて深刻な時だ。マルクス主義者たちが、連邦議会の議席を争うために史上最も過激な候補者を擁立した」と述べた。

ジョンソン氏はまた、サクラメント市議会議員で社会主義者のメイ・バン氏にも言及した。

カリフォルニア州の無党派方式で得票上位2名が決選投票に進む「オープン予備選」において、カリフォルニア州第7選挙区(サクラメントを中心とする)で上位2位を確保した民主党候補はメイ・バン氏と、長期在任の民主党連邦下院議員ドリス・マツイ氏であり、両者は11月の決選投票で対決する。

以前公開された動画では、メイ・バン氏がサクラメント市議会在任中に、米国国旗に向けた忠誠の誓いの朗読を拒否する場面が映っている。

ジョンソン氏は「全米各地に小さなマムダニが出現しており、これは危険な事態だ」と指摘した。

極左派が民主党の勢力図の塗り替えを要求

これに先立つ6月18日の夜、就任からまだ6か月に満たない34歳のニューヨーク市長マムダニ氏と、連邦上院議員バーニー・サンダース氏(バーモント州無所属)が、上記3人の民主社会主義者および進歩派連邦議会候補者の票集めのための集会に共同で出席し、より古参の民主党議員に対抗する彼らを支援した。そして、これらの候補者はいずれも6月23日の注目の下院民主党予備選で勝利した。

ニューヨーク市ブルックリンのキングス・シアターで数千人の聴衆を前に、マムダニ氏は6月23日の予備選を、より長期にわたる全国規模の闘争の序幕と位置づけた。

「2028年の選挙戦はいつ始まるのか?」と同氏は問いかけた。「今すぐだ。6月23日から始まる」と続けた。

マムダニ氏は民主党指導部に対して最も厳しい批判を展開し、民主党が根本的に路線を転換しなければ、2028年にホワイトハウスを失うことになると述べ、党に対し「弁解の必要のない積極的な政策綱領」を打ち出し「立ち上がるだけでなく、何らかの理念のために立ち上がる覚悟を持つ」よう呼びかけた。

集会では、サンダース氏もこの批判に賛同を示し「民主党エスタブリッシュメントの政治と政策はもはや全く不十分だ。米国史上前例のないこの危険な時期に、小手先の修繕では通用しない」と述べた。

サンダース氏は全米各地を回り、中間選挙に向けた進歩派候補者への有権者の支持を集めており、ニュージャージー州からオハイオ州、メーン州に至るまで、進歩派候補者が近年の予備選で一連の勝利を収めていることを指摘した。サンダース氏の盟友である進歩派連邦下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏(ニューヨーク州民主党)も同様の活動を行っている。

今月初め、左派系メディアパーソナリティーのハサン・パイカー氏はブルックリンでの集会で、マムダニ氏が支持する候補者が全面的に勝利すれば、社会主義運動の推進に寄与し、より広範な政策目標の達成につながるとの見方を示した。

パイカー氏は、今こそこれまでのどの時期よりもこの目標を実現する好機が訪れていると述べた。

高杉