中共軍空母「福建」が台湾海峡を通過 台湾軍が厳重警戒

2026/06/24
更新: 2026/06/24

台湾国防部は23日、中国共産党軍の空母「福建」が台湾海峡を通過したと発表した。中共軍の空母による同海峡の通過は4月以来で、政治的に敏感な海域を航行したのは今回が初めてとなる。

台湾は、中共軍による台湾周辺での軍事活動をほぼ連日のように公表しており、台湾への継続的な圧力の一環だとみている。

台湾国防部は短い声明で、「福建」が台湾海峡を通過したことを確認したと発表した。その上で、台湾軍が「統合された情報・監視・偵察手段を用いて厳密に監視した」と説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

また、国防部は上空から撮影したとみられる「福建」のモノクロ写真1枚も公開した。ただ、写真の飛行甲板上に艦載機は確認されず、撮影場所や撮影方法についても説明はなかった。

今月に入り、中共は新たな対台湾圧力戦略として、海警局の船舶を台湾東部海域に派遣して航行させている。台湾側は、中共が同海域に対する管轄権を有しているとの印象を与えようとしているとして反発している。

こうした中、台湾の大陸委員会は23日、台湾外国記者クラブ(TFCC)での講演で、台湾総統府は北京の「台湾統一という最終的な狙い」を受け入れないとの立場を改めて示した。

大陸委員会の邱垂正主任委員は、「台湾は複合的かつ増大する圧力に直面しており、その規模はかつてないものだ。しかし、主権と民主制度を守る決意はこれまでになく強固である」と述べた。

さらに、「この点に妥協の余地は一切ない。われわれは中共の武力による威嚇や強まる圧力に屈することはない。台湾は決して降伏しない」と強調した。

関係者によると、「福建」が前回台湾海峡を通過したのは昨年12月中旬。一方、中共海軍の空母「遼寧」は今年4月に同海峡を航行している。

中共は台湾海峡に対する「主権」を主張しているが、台湾と米国は同海峡を国際水域であるとの立場を取っている。

米海軍は数カ月ごとに艦艇を台湾海峡へ派遣しており、米国の同盟国も同様の航行を行っている。

台湾当局は一貫して、台湾の将来は台湾の人々のみが決定できるとの立場を示している。

呉畏