「え? 本当に同じ川?」
中国国営中央テレビ(CCTV)の中継映像が、「まるで別の川だ」とネットで話題になっている。
現地住民撮影の映像では、どう見ても茶色い濁流だった川が、テレビ画面では「エメラルドブルーの清流」に変わっていたためだ。
「その加工技術だけは世界レベル」「現実は変えられなくても、画面の中なら変えられる」と皮肉が飛び交うなか、CCTVそのものの「宣伝機関としての体質」にも改めて注目が集まっている。
話題になったのは、CCTVが中継した四川省のドラゴンボート大会だ。現地では直前まで大雨が降っており、住民が撮影した映像では、川は誰が見ても茶色い濁流だった。
ところが、CCTVの放送画面では、その川がまるで観光パンフレットのような青い清流に変身。水面は不自然なくらい澄み、泥水特有の濁りはほとんど見えなかった。
CCTVの中継映像を見た現地住民の中には、自分の目を疑う人もいた。窓の外を流れる泥色の川と、テレビ画面に映る「エメラルドブルーの清流」を見比べ、比較動画をSNSに投稿する人が続出。大きな話題となった。
「CCTVにかかれば白も黒になる」「そのうち空気まで加工しそうだ」といった皮肉も相次ぎ、国営メディアへの不信感が改めて噴き出す形となった。
実際、CCTVは以前から「中国共産党の宣伝機関」であることを隠していない。
2011年にCCTVトップへ就任した胡占凡は「虚偽記事を根絶する講習会」で、「ジャーナリストの仕事は党の宣伝であり、客観報道を重視する考えは間違いだ」と公言。「メディアは党の代弁者でなければならない」とも語っていた。
こうした体質は中国語圏でもよく知られており、ネットでは昔から「顔色ひとつ変えず、平気でデタラメを言える人間なら、CCTV司会者や中国外交部の仕事が向いている」という皮肉まで定番ネタになっている。
今回の「青い川」騒動は、中国をよく知る人にとっては、「またCCTVらしい映像が始まった」という感覚だったのかもしれない。
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