トランプ米大統領は21日、米国が最終的にイランの濃縮ウラン備蓄を入手すると誓った。これに先立ち、イランの最高指導者が濃縮ウランの国外移送を禁じる命令を下したとの情報が伝わっていた。
「われわれはそれ(濃縮ウラン)を手に入れる。必要でも欲しくもないが、入手後は廃棄することになるだろう。だがイランに持たせることは絶対に認めない」とトランプ大統領はホワイトハウスで記者団に語った。
イランはウラン濃縮度60%の高濃縮ウランを約900ポンド保有しているとみられており、数週間以内に濃縮度90%の兵器級ウランにまで精製できる。トランプ氏はかねてより、これらのウランは昨年6月の米国によるイラン核施設攻撃後、地下深くに埋められたと述べてきた。
イランの核兵器保有を阻止することは、トランプ政権とイスラエルがイランに対して共同軍事作戦を展開した大きな目標の一つだ。トランプ氏は以前から、イランの濃縮ウランは米国に移送されると繰り返し主張し、先週にはイランが引き渡さない場合は米国自らが回収する可能性を示唆していた。
トランプ氏が濃縮ウランについて発言する前に、ロイター通信は2人のイラン当局者の話として、最高指導者が兵器級に近い濃縮ウランの国外移送を禁じる命令を下したと報じていた。
米・イラン交渉については「今まさに協議中だ。成り行きを見守ろう」とトランプ氏は述べた。
「イランは核兵器を保有しない」とトランプ氏は断言した。また米国民に問えば「全員が賛同するだろう」とも述べた。
「ある意味過激とも言われる国家の核武装であり、イランに核兵器を持たせるわけにはいかない。それだけのことだ。そのような事態は起こさせない」とトランプ氏は語った。
イランが核兵器を保有すれば「中東で核戦争が起き、その戦火はここ(米国)にも欧州にも及ぶ」とトランプ氏は警告した。
「そのような事態は容認できないし、起こりもしない。これはいかなることよりも重要だ」と述べた。
イラン外務省は米国が提示した新たる和平案を審議中であり、一方パキスタンの内相が21日にイランを訪問し、合意成立を促す意向だ。
ホルムズ海峡の通航料問題については、トランプ氏は米国が同海峡で料金を徴収することを望まないと明言した。
「開放し、自由に通航できるようにしたい。課金は望まない。国際航路だ」とトランプ氏は語った。
イランは新設したペルシャ湾海峡管理局がすでに通航料の徴収を開始したとしているが、トランプ氏は21日、現時点ではイランは徴収していないと述べた。イランは毎日5億ドルの損失を被っているとの推計について「多額に聞こえるが、5億ドルであれ2億ドルであれ3億ドルであれ、甚大な損失だ」と述べた。
イランは徴収している通航料の金額を明らかにしていない。
「われわれの承認なしにいかなる船舶も通過できない」とトランプ大統領は語った。
米中央軍は21日、ホルムズ海峡封鎖の実施以来、イランの港湾に出入りしようとした商船94隻の航路変更を強いてきたと発表した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。