米華人団体の元幹部である盧建旺被告は、中国共産党(中共)当局のためにニューヨークで秘密の海外警察署を運営した疑いで、アメリカ国内で注目を集めていた。5月13日、ニューヨーク東部地区連邦地裁の陪審は、盧被告について2つの罪で有罪評決を下した。罪名は、外国政府の代理人として違法に活動した罪と、司法妨害の罪である。盧被告は最高で禁錮30年が科される可能性がある。
ニューヨーク東部地区連邦地裁は同日、長楽公会の元主席だった盧被告について、中共当局の代理人として違法に活動した罪と、中共公安当局とのWeChat上のやり取りを削除したことによる司法妨害罪で有罪と判断した。
ジャーナリストの唐浩氏は、「外国政府の代理人として違法に活動した罪で有罪となったことは、盧被告が中共の海外での秘密代理人として活動していたことを、法的に示すものだ。中共がニューヨークに違法な『秘密警察署』を設置し、海外にまで影響力を及ぼして、中共に批判的な人々に圧力をかけていた実態を裏付けるものでもある」と述べた。
また唐氏は、司法妨害罪について、「盧被告が中共側とのやり取りの記録を実際に削除していたと示している。これらの記録は、盧被告と中共の双方にとって極めて不利な証拠だったとみられる。公になれば、盧被告自身の刑事責任だけでなく、中共に協力して海外で中国人を監視し、人権侵害に関与していた事実が明らかになるため、隠そうとしたのだろう」と指摘した。
法律上、盧被告には最高で禁錮30年が科される可能性がある。このうち、外国政府の代理人として違法に活動した罪は最高10年、司法妨害罪は最高20年となる。
審理では、検察側が多数の証拠を提出した。その中には、復元された盧被告と中共公安当局とのチャット記録が含まれていた。盧被告は法輪功学習者を盗撮・尾行し、その写真を福州公安当局の関係者とされるホアン・ジエションに送っていたとされる。また、中共側は盧被告に対し、法輪功学習者に関する情報を集めるよう指示していたという。
ニューヨーク東部地区のジョセフ・ノチェラ連邦検事は評決後、「中共政府の指示の下、ニューヨークで運営していた警察拠点を摘発し、その悪質な目的を阻止した。創設者は、法律とアメリカの主権を軽視した責任を問われる」と述べた。
FBIニューヨーク支局のジェームズ・バーナクル助理局長は、「今回の評決は、外国政府の代理人として活動する者に対する警告となる」と強調した。
近年、中共による海外でのスパイ活動や浸透工作をめぐる疑惑は相次いで明らかになっている。2022年に発覚した盧被告による海外秘密警察署事件に加え、最近ではカリフォルニア州の華人女性市長が中共の代理人として活動した事実を認めた。中共による各国の主権侵害や政治介入への懸念は、国際社会で一段と高まっている。
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