香港紙「アップル・デイリー」の親会社・壱伝媒(ネクスト・デジタル)の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏に対し、香港政府が同氏の全資産の没収を裁判所に申請したことが明らかになった。没収対象は少なくとも1億2700万香港ドルに上り、香港高等裁判所で7月8日に審理される見通しだ。
香港メディアによると、香港当局は「アップル・デイリー」と関連会社2社を法人登記簿から抹消し、3社を「禁止組織」に指定した。さらに今月初旬には、国安法およびその施行細則に基づき、黎氏の「国家安全に関わる犯罪に関連する」財産を没収するよう高等裁判所に申請した。
香港保安局の資料によると、没収の対象には、黎氏名義の企業17社の株式や銀行口座に加え、同氏の側近であるマーク・サイモン氏が保有する企業の資産も含まれている。さらに、過去の別件訴訟で返還されていた罰金や、納付済みの保釈金1千万香港ドルについても没収が求められる。対象となる財産総額は少なくとも1億2700万香港ドルに達する。
黎氏は今年2月、国安法違反で懲役20年の判決を受けた。これに先立つ2021年5月には、香港保安局が黎氏の個人資産をすでに凍結していた。対象には、時価約4500万米ドル相当の壱伝媒株のほか、同氏名義の3社が香港域内で保有する口座資産が含まれていた。
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