2025年12月25日、高市首相は自身のXアカウントを通じて、各国の首脳や国際機関の長に対し、年末年始の挨拶としてグリーティングカードを送付したことを明らかにした。投稿において首相は、対面での外交機会に加え、こうした書簡によるやりとりを継続することで「カウンターパートとの関係をより密接なものとしていく」との考えを示している。
この外交的発信の背景には、国内における極めて強固な支持基盤がある。2025年12月に実施されたFNN・産経新聞の合同世論調査によると、高市内閣の支持率は75.9%と高い水準を記録した。特に18歳から29歳の若年層においては支持率が9割を超えるなど、現役世代を中心に幅広い信任を得ている状況が鮮明となっている。支持の主な理由としては「物価高対策などの経済政策」が40.2%で最多となり、次いで「外交や安全保障」が評価の対象として挙げられている。
このように国民から強力な信任を得ている事実は、国際社会における高市首相の交渉力を飛躍的に高める。諸外国のリーダーにとって、自国で盤石な支持を誇る日本の首相は、長期的な協力関係を築く上で最も信頼に足るパートナーとして映る。
デジタル全盛の時代にあえて「書簡」というアナログな手段を選択したことは、相手の記憶に残るパーソナルな繋がりを重視する高市流の外交戦術と言える。国際秩序が激動の節目を迎える2026年を前に、事務方を通した公的な意思疎通だけでなく、首脳同士の「直通のパイプ」を太くしておくことは、有事の際や複雑な通商交渉において極めて有利なカードとなる。
今後の展望としては、この高い支持率という追い風を受け、さらにトップダウン型の迅速な外交が展開されることが予測される。高市首相がSNSを駆使して外交の舞台裏を国民に直接語りかける「見える外交」は、国民の連帯感を高めると同時に、他国に対しても日本の国益を明確に主張する強靭な姿勢を印象づけるだろう。
12月25日の投稿は、単なる挨拶の報告に留まらず、圧倒的な国内基盤を武器に世界と対峙する「高市外交」の第2章が幕を開けたことを象徴している。
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