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中国の駐日大使がレーダー照射を「日本側が訓練妨害」と主張も 「議論のすり替え」SNS上で非難相次ぐ

2025/12/08
更新: 2025/12/08

中国の呉江浩駐日大使は12月7日、自身のX(旧ツイッター)で、中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射をめぐり、日本側が中国側の訓練を妨害したと一方的に主張した。これに対し、SNS上では「唖然…」「責任転嫁はお手のもの」などと呆れや批判の声が相次いでいる。

中国共産党軍の戦闘機が6日、沖縄本島南東の公海上空で自衛隊機にレーダー照射を断続的に行ったことについて、外務省の船越健裕事務次官は7日午後、呉江浩大使を呼び出し強く抗議した。

一方、呉江浩は7日にXで、船越氏に対し「日本の自衛隊機が中国軍の訓練を妨害した」として強く抗議したと明かした。

続けて、「日本側は、中国がこれまで繰り返し警告と注意を促してきたにもかかわらず、自衛隊機を何度も中国海軍の訓練海域・空域に接近させ、中国側の正常な訓練に深刻な影響を与え、飛行安全を著しく脅かしていた」と主張。

「さらに日本側は事実と全く異なる情報を流し、逆に中国を非難して世論をミスリードし、こうした対応は極めて無責任だ」などと語った。

呉江浩の投稿について、SNS上では批判の声が広がっている。

作家の門田隆将氏は、「唖然…レーダー照射には一言もなし。これが中国」と語っている。

ほかのユーザーからも「盗人猛々しい。議論のすり替え」「責任転嫁はお手もの」など、非難する声が相次いでいる。

レーダー照射をめぐっては、政府与党、野党から非難する声が出ている。

高市早苗首相は7日「極めて残念だ」「冷静かつ毅然と対応する」と述べ、「中国軍の動向を注視するとともに、我が国周辺の海空域における警戒監視活動に万全を期す」」と強調した。

小泉進次郎防衛相も「今回のレーダー照射は、航空機の安全な飛行に必要な範囲を超える危険な行為」と語った。また、「中国側には強く抗議し、再発防止を厳重に申し入れた」と述べた。

立憲民主党の野田佳彦代表は7日、「極めて危険な行為で、挑発が過ぎる」と批判した。

エポックタイムズ記者。日本の外交をはじめ、国内外の時事問題を中心に執筆しています。