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病原体密輸の中国籍研究者が有罪 ミシガン大研究室での使用目的認める

2025/11/14
更新: 2025/11/14

米ミシガン州デトロイト市の連邦検察は12日、中国籍の研究者ユンチン・ジアン(33)が生物学的病原体をアメリカへ密輸し、FBIへの虚偽説明を行った罪で有罪判決を受けたと発表した。

ジアンは、穀物に赤かび病を引き起こす菌類「フザリウム・グラミネアラム」を共犯者で恋人のズンヨン・リウとともに中国から密輸した疑惑に関連し、6月にFBIによって逮捕された。

赤かび病は小麦や大麦、トウモロコシなどに大きな被害を与え、世界で毎年数十億ドルの損失をもたらしている。また、この菌が産生する毒素は、人間や家畜に嘔吐や肝障害、生殖障害を引き起こす。

裁判資料によれば、ジアンは中国共産党(中共)政府からこの病原体研究に関する資金提供を受けていたほか、彼女の電子機器には中共への忠誠を示す情報が含まれていた。

リウは中国の大学で働き、ジアンと同じ病原体に関する研究を行っていた。リウは当初、密輸を否定したものの、後にデトロイト・メトロポリタン空港を通じて菌を持ち込み、ミシガン大学の研究室で研究する意図があったことを認めた。

ゴーゴン連邦検事は声明で「壊滅的影響を及ぼし得る生物材料の密輸を看過できない。大学の陰で秘密裏に活動することを許してはならない」と述べ、中国からの生物学的脅威に警戒を強める姿勢を示した。

また、CBPのマーティー・レイボン現地責任者は「学術研究を装った危険物質の密輸がいかに深刻な脅威であるかを示す事例だ」と強調。FBIデトロイト支局のジェニファー・ルニャン特別捜査官部長も「ミシガン州とアメリカ全体への脅威であり、国家安全保障上の最優先課題として取り組んだ」と述べた。

エポックタイムズの記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。他メディアが報道しない重要な情報を伝えます