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トランプ氏 習近平と会談 アジア歴訪の終盤で各国の厚遇に感謝

2025/10/30
更新: 2025/10/30

トランプ米大統領は29日、自身のSNSトゥルース・ソーシャルに投稿し、習近平との会談が「本当に素晴らしいものだった」と述べ、米中関係が「かつてないほど良好な状態にある」と強調した。

トランプ氏は「両国の間には深い敬意があり、今回の会談でその関係はさらに強化された」と述べ、複数の分野で合意に達したと説明した。特に、習近平がアメリカ産の大豆やソルガム(もろこし)などの農産物を大規模に購入するよう中共政府に指示したと明らかにした。

トランプ氏は「これはアメリカの農家にとって大きな朗報だ。農民たちは今すぐ土地を買い、より大きなトラクターを手に入れるべきだ」と呼びかけた。

さらに、中共がレアアースや重要鉱物、磁石などの供給を引き続き自由かつ円滑に行うことに同意したと説明。加えて、フェンタニルおよびその前駆物質の密輸阻止に全力で取り組むと中共が約束したという。

トランプ氏によると、中共はアメリカ産エネルギーの購入プロセスを開始することにも同意した。特に、アラスカ州産の石油と天然ガスの大規模取引が検討されており、米中両国のエネルギーチームが協議を進めているという。

トランプ氏は「本日達成された合意は、数百万人のアメリカ国民に繁栄と安全をもたらすだろう」と述べ、会談の成果を強調した。

また、今回のアジア歴訪を締めくくる形で「マレーシア、日本、韓国の寛大で温かいもてなしに感謝したい」とし、さらに「オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、タイ、ベトナムの指導者たちにも感謝する」と述べた。

トランプ氏は最後に、「彼らのおかげで数千億ドルの資金がアメリカにもたらされている。アメリカは再び強く、尊敬され、敬愛される国になった。最高の時代はまだこれからだ」と投稿を締めくくった。

トランプ氏は、韓国訪問を終えワシントンに戻る途上、エアフォース・ワン機内で同行記者団の取材に応じた。米半導体大手エヌビディアが中国市場で販売するチップ製品に関する問題を習近平と協議したことを明らかにした。今後エヌビディアが中国市場に参入できるかどうかは「北京側の判断に委ねられる」という。

一方、最新のBlackwellシリーズのダウングレード版チップ「B30A」やフラッグシップGPUの輸出をめぐる議論は行われなかったとし「Blackwellについては話し合わなかった」と明言した。

今回の米中首脳会談では、両国が高官および首脳レベルでの相互訪問を実施することで合意した。トランプ氏は具体的な時期と場所についても説明し、「私が来年4月に中国を訪問し、その後、習近平がアメリカを訪れる。場所はフロリダ州パームビーチ、もしくはワシントンD.C.になるだろう」と語った。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。