中国の大手ECサイト、京東(ジンドン)が「独身の日セール」で前例のない価格統制を行い、商家の反発を招いている。
同じ商品を京東より安い値段で、他の通販サイト(抖音や天猫など)に出しただけで罰金を科すというのだ。罰金は最大4500万元(約9億7500万円)にのぼる。
「独身の日セール」は毎年11月11日に行われる中国最大の通販イベントで、今年は10月9日から11月14日まで続く。
京東は参加商家に対し、他サイトでの値引きやクーポン配布、「安い」「お得」といった宣伝表現まで禁じている。
違反を見つけるため、専任の巡回チームが毎日他サイトを監視しているという。
京東は「製品価値を守るため」と説明するが、商家からは「実質的に京東だけで売れという圧力だ」と批判が噴出している。業界では、家電やデジタル機器など京東の主力分野の売上不振が背景にあるとみている。
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