高温が続く中国東北地方で、学生たちの過酷な「猛暑生活」がSNS上で大きな話題になっている。吉林省や黒龍江省では6月末、地表温度が65度を超え、連日35度以上の異常高温。にもかかわらず、多くの大学寮にはエアコンも扇風機もなく、学生たちは夜も眠れない状態だ。
暑さに耐えかねた学生たちは、やむなく廊下や校庭、屋上に寝具を敷いたり、テントを張って“野宿”する姿がSNSに次々と投稿され、「まるで70年代に戻ったようだ」との声が広がった。
中には洗面台の中で体を冷やす学生の姿も見られ、その異様な光景がネット上に拡散した。

空調を求めて、周辺のホテルに避難する学生も後を絶たないが、ホテルはどこも満室状態。こうした事態に対し、大学側は「今年は異常な暑さ」と釈明するものの、「空調設置は今後の計画次第」と曖昧な対応を続けている。エアコン設置の要望は「何年も前から出ている」と学生側は訴えた。

SNSでは「なぜ留学生用の寮には冷房があるのに一般学生にはないのか」「学生の命をなんだと思っているのか」と批判が殺到。関連話題は、中国SNS・微博(ウェイボー)のトレンド1位にもなった。
見兼ねた一部中国メディアも「エアコン設置の是非はもう議論の段階ではない。問題は、いつやるかだ」と指摘するなど、社会問題化した。

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