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中国 中国共産党の政策にそっくり?

涼しさはスクリーンの中に? 現代中国式「涼の取り方」【動画あり】 

2025/06/26
更新: 2025/06/26

扇風機を見つめれば、涼しくなる。そんな“願い”が物理法則を超える…わけはないが、中国各地で奇妙な光景が広がっている。

最近、陝西省、広東、浙江、福建、江蘇省などの都市の商業施設が、屋外の巨大モニターに「回る扇風機の映像」を延々と流している。なかには「涼しいよ~♪」の音声付きのところも少なくない。

スクリーンいっぱいの巨大扇風機がいかにも「風が出そうな勢い」でブンブンと音を立てて回り続けている。実際に風は一切出てこないにも関わらず、画面の前にはなぜか人々が集まり、涼んでる。

「昔の人は梅を想像して渇きをごまかしていたけど、今の中国は扇風機の映像で涼しさをごまかす時代になったらしい」と、SNSでは、謎の涼の取り方の話題が瞬く間に拡散した。

「これ、政府の政策と一緒。見た目だけで中身は空っぽ」「中国社会の縮図そのものだよ。見栄えは派手、中身はスカスカ」といった政策と関連付けたリアルなコメントが目立つ。

いっぽうで、施設側の言い分は意外に真面目だった。「炎天下の屋外、せめて心理的な清涼感を提供したかったんです」

こうした運営側の善意に対し、「気持ちはありがたいけれど、でも現実の体感温度は1ミリも変わらない。熱中症対策には、全く、何の役にも立たない」「その電力、冷房に回してくれよ」といったネット民の突き刺さる声は止まらない。

今日も回る、街頭スクリーンの扇風機。だが、涼しさは永遠にスクリーンの向こう側だ。

 

(現代中国式「涼の取り方」)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!