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JA全農 備蓄米出荷で進度32% 契約は全量完了済み

2025/05/09
更新: 2025/05/09

JA全農は9日、政府備蓄米の出荷状況について、5月8日時点で6万3266トンの出荷を完了したと発表した。これは契約数量に対しておよそ32%にあたり、卸売業者からの出荷依頼に対しては100%納品を達成している。

JA全農は過去2回の備蓄米放出分(21万2132トン)のうち、約94%に当たる19万9270トンを落札した。5月8日現在、卸売業者からの出荷依頼は4月までに5万5112トン、5月分が7万596トン、6月分1万3854トン、7月分802トンとなっており、合計で14万363トン。これは契約数量に対する進度率で約70%となる。

出荷済み数量は現在までに6万3266トンで、契約全体に対する進度は32%。出荷依頼分に対しては100%納品を達成しており、受注分については確実に対応している。

現在、JA全農は日量2千~3千トンの玄米を出荷しているが、大型連休(5月2日~8日)中は貨物輸送体制の制限により出荷量が一時的に減少した。また、納品希望日の集中により対応が困難な場合には、販売先と協議のうえで出荷スケジュールを調整している。

今後、政府による第3回入札の契約数量が公表され次第、さらなる販売対応についても発表する予定である。

NHKによると、米価格がなかなか下がらず高止まりしていることについて、江藤農林水産大臣は9日の閣議のあとの会見で「備蓄米がしっかり流通できていないことは改善すべき余地がある」としたうえで、備蓄米を売り渡した集荷業者から政府が原則1年以内に同じ量を買い戻す条件の緩和を示唆している。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。