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FBI 5日間の捜査で児童性犯罪容疑者205人を逮捕

2025/05/09
更新: 2025/05/09

5月7日に、ワシントンで行われた記者会見で、連邦当局は、子供を標的とした性犯罪の容疑で205人の容疑者を逮捕したと、パム・ボンディ司法長官とカシュ・パテルFBI長官が発表した。

「この作戦により、115人の子供が救出された」と、アメリカ合衆国連邦検事局の声明で述べ、この5日間にわたる一斉捜査は、「前例のない全国的な作戦」であり、「コンピュータの背後に隠れて、私たちの子供を標的にする」容疑者らを摘発したとボンディ司法長官は述べた。

ボンディ氏とパテル氏は、容疑者らを法の最大限の範囲で起訴することを誓い、いくつかの罪状については、有罪判決を受ければ終身刑となる可能性があるとボンディ氏は述べた。

パテル氏は次のように述べた。「子供を傷つける者には、どこにも逃げ場はない」、「あなたを追い詰めるために行かない場所はない。あなたを探すのを諦める場所もなければ、あなたを閉じ込める檻を用意しない理由もない。もし子供を傷つけたなら、必ず報いを受ける」と。

司法省の声明によると、容疑者らは児童ポルノの製作・配布・所持、インターネットを通じた誘惑や未成年者の輸送、児童の性的人身売買など、さまざまな犯罪に関与したとされ、パテル氏は、逮捕された者の中に、未成年者を州を越えて移送したとして起訴されたメキシコからの不法移民を含むことを強調した。ミネアポリスの現職警察官とワシントンの元首都警察官も容疑者に含まれており、その2人に対し、パテル氏は「法だけでなく国民の信頼も裏切った」と述べた。

親に対して、子供のインターネット利用を監視するよう呼びかけ、なぜなら、一見無害なやり取りが「即時メッセージから一瞬の悪夢に変わる」可能性があるからだと、ボンディ氏は言った。

また「犯罪者はあなたの子供に子供のふりをして話しかけているが、彼らは捕食者だ。子供のふりをして近づいてくるのだ」と述べ、時には、容疑者らは子供に「自分の性的な写真を投稿するよう説得」し、その画像を「脅迫材料として使い、子供を操ろうとした」こともあるとボンディ氏は述べた。こうした事件は、14~17歳のティーンエイジャーにおける自殺率の上昇にもつながっていると指摘する。

パテル氏は「オペレーション・リストア・ジャスティス(正義の回復作戦)」と名付けられたこの取締りは、ドナルド・トランプ大統領の下で、司法省がこの種の捜査と起訴を優先していることを示すものだと述べた。

パテル氏とボンディ氏は、子供を標的とする犯罪者を、法の下に引きずり出すために尽力している職員たちを称賛した。

「彼らは休むことなく働いている」とパテル氏は述べ、FBIの55の地方支局、90以上の連邦検事局、行方不明・被害児童全国センターなどに感謝の意を表した。

パテル氏はSNSプラットフォーム「X」への投稿で、捜査員の活動が、「間違いなく命を救い、さらなる凶悪犯罪から子供たちを守った」と述べた。

ボンディ氏は、こうした「悪徳」な事件に取り組むことが、FBI捜査官や検察官に精神的負担を与えていると述べ、「彼らはコンピュータの背後に隠れながら幼い子供たちを狙う人間らと、日々オンラインで向き合って戦っているのだ」と語った。

また「我々の法執行官や検察官は、こうした怪物を街から排除するために、毎日立ち向かっている」と述べた。

ボンディ氏は、今回の事件は、「カリフォルニアからニューヨーク、フロリダに至るまで」全米各地に及んでいることを明らかにした。

司法省はプレスリリースで、これらの事件は「児童の性的搾取と虐待という流行に対抗するための全国的取り組み『プロジェクト・セーフ・チャイルドフッド』の一環として提起された」と述べた。このプログラムは2006年5月に始まり、インターネットを利用して子供を搾取する者の発見、逮捕、起訴をより効果的に行うために、連邦・州・地方のリソースを結集し、被害者の特定と救出を目指ものである。

「現代に合った古き良きジャーナリズム」を掲げる報道記者。表現の自由や若者のトランスジェンダー運動など、さまざまなテーマで執筆している。エポックタイムズ入社前は、オハイオ州の新聞社で20年以上にわたり記者としての経験を積み、数冊の本を出版した。ケント州立大学ジャーナリズム科卒。