台湾では最近、「武力統一」を煽る中国人インフルエンサーへの取り締まりを強化しており、問題のある発信者の台湾での居留許可を取り消すなど追放措置が相次いでいる。
民間でも親共アカウントを告発するブームが巻き起こっており、「身の危険を感じた」かつての愛(中)国インフルエンサーたちは自ら、過去の「問題動画」を片っ端から削除している。
そうしたなか、台湾の警官が運営する親中宣伝を行うSNSアカウントの存在が、市民から告発で判明した。
問題視されているアカウント(抖音・TikTokの中国版)は、台湾・桃園市の警官・葉氏が運営するもので、アカウント名は「凌雲小當歸」。そのプロフィールには「私は中国人」と記載し、「私は祖国を愛している」といった文字入りの自身の画像を投稿するなど、その親中姿勢は誰の目にも明らかだった。
市民から通報を受けた台湾当局は「アカウントは削除済みだが、徹底調査を行い、必要に応じて行政責任を追及する」と声明している。
こうして中国による世論操作や浸透工作への警戒を強める台湾だが、一方で中国国内では、この問題に関する報道は封鎖されており、情報の非対称性が際立つ。
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