韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、拘束から52日後の3月8日に釈放され、大統領官邸に戻った。尹大統領は、拘留生活について「睡眠時間が増え、むしろ健康になった」と語り、収監中に熱心に『聖書』を読んでいたことも明かした。
尹氏は「不法を正してくれた中央知法裁判部の勇気と決断に感謝する」と伝えた。
韓国の朝鮮日報によると、3月8日午後、京畿道義王市にあるソウル拘置所から釈放された尹氏は、正門を出ると、待ち受けていた支持者たちに深くお辞儀し、手を振りながら挨拶した。
大勢の支持者が集まっているのを目にした尹氏は、多くの支持者が待っていた光景に、最初は明るく笑顔を見せていたが、次第に感極まり、言葉を詰まらせる場面もあった。
その後、尹氏は警護専用車に乗り、大統領官邸へと戻った。官邸の門前にも多くの支持者が集まっていた。尹大統領は彼らと握手して、言葉を交わした。
釈放後初の食事はキムチチゲ、早めに就寝
釈放当日の夜、尹氏は大統領官邸で、妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏や、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長、金成勲(キム・ソンフン)大統領警護処次長らと夕食を共にした。
釈放後、最初の食事はキムチチゲで、食後は早めに休んだ。
大統領室によると、尹氏は「拘置所は、大統領であっても多くのことを学べる場所だ」と語り、収監中に聖書を熱心に読んでいたことを明かした。
また、拘留期間中に、かつて収監された知人たちを思い浮かべ、「彼らはどのようにこの時間を過ごしたのだろうか」と考えていたという。
刑務官たちが厳しい環境の中で苦労している姿を目の当たりにしたと語った。
食事後、尹大統領は愛犬を連れ、私室へと戻った。
大統領室の関係者は9日、聯合ニュースの取材に対し、「憲法裁判所の宣告を控えているため、対外活動は自制するとみられる」と述べた。また、「仮にメッセージを発する場合でも、非常に抑えたトーンになるだろう」と説明した。
さらに、「謙虚かつ淡々と憲法裁の宣告を待つ姿勢を示す可能性が高い」と語った。
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