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成田空港の機能強化を視察 中野国交相が訪日外国人6千万人目標へ意欲示す

2025/02/25
更新: 2025/02/25

中野洋昌国土交通大臣は2025年2月24日、千葉県の成田国際空港を視察し、2030年に訪日外国人旅行者数6千万人という政府目標の達成に向けて、空港の機能強化が必要不可欠であるとの考えを示した。

成田空港では現在、B滑走路の2500メートルから3500メートルへの延長工事と、新たに3500メートルのC滑走路の建設が進められている。中野大臣は成田国際空港株式会社(NAA)の担当者から工事の進捗状況について説明を受けた。

空港の年間発着回数は、現在の30万回から2025年10月には34万回に増加する予定だ。さらに、2029年3月末までに滑走路拡張工事を完了させ、最終的に年間50万回まで引き上げる計画となっている。

視察中、中野大臣は地元自治体の首長らとも面会した。成田市の小泉市長からは、空港機能強化による経済効果を周辺自治体にも波及させることや、空港関連事業への財政支援の要望が出された。

視察後の記者会見で中野大臣は、「首都圏の空港容量拡大は不可欠であり、成田空港のさらなる機能強化に取り組みたい」と述べ、必要な整備を進める意向を示した。

成田空港の機能強化は、訪日外国人旅行者の受け入れ体制整備だけでなく、地域経済の活性化にも寄与すると期待されている。今後、政府と地元自治体、空港会社が連携し、インフラ整備と地域振興を一体的に推進していくことが求められる。

なお、成田空港は2030年までに国際線の就航都市数を現在の115都市から150都市以上に、国内線の就航都市数を現在の22都市から35都市以上に増やすことを目指している。これらの取り組みにより、日本のゲートウェイおよびアジアのリーディングエアポートとしての地位確立を目標としている。

大紀元日本の記者。東京を拠点に活動。主に社会面を担当。その他、政治・経済等幅広く執筆。