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トランプ大統領が紙製ストローからプラスチック製に=知っておくべきこと

2025/02/18
更新: 2025/02/18

トランプ米大統領は、10日にプラスチック製ストローを紙製ストローに置き換える政府の取り組みを終了させる大統領令に署名したことで、国内外を驚かせた。

大統領令では「プラスチック製ストローに対する不合理なキャンペーン」と指摘し、「紙製ストローの調達と強制使用」の廃止に動いた。

その上、行政府や行政機関のトップは、紙ストローの購入を廃止し、連邦政府の建物内では、政府から紙ストローが提供されないようにするとしている。 大統領令は45日以内に実施されなければならないと言う。

トランプ大統領は、紙ストローを何度も試してみてがっかりしたと述べた。「プラスチック製ストローに戻す」 「こんなものは使えない。 何度も飲んだことがあるが、折れたり、爆発したりすることもある」

国内外で、トランプ大統領の環境問題への意識が欠如しているとの批判も飛び交うが、ホワイトハウスは、トランプ大統領が米国民のために「クリーンで健康的な環境」を促進することを注視していると表明した。

同政権は、環境問題に対する「常識的なアプローチ」を行い、米国の天然資源の保護に尽力しているという。

前政権のプラスチック排除の動きを覆す

バイデン前大統領は2021年12月、プラスチック製ストローを含む環境問題に関する大統領令に署名した。 今後10年以内に100%カーボンフリー電力と100%ゼロエミッション車の獲得を達成するための努力の一環であると言った。

バイデン前政権は、「気候変動の影響に対する国家の備えと回復力を向上させるために、過去の進歩を基礎とし、新たな戦略を追求しなければならない」と国民に訴えたのだ。

バイデン氏の大統領令の一部は、連邦政府機関に使い捨てプラスチック製品を削減するための積極的な措置を講じることを義務づけ、廃止に向けた進捗状況を追跡するための年次報告書を、義務づけるものであった。

この命令を受けて、当時のハーランド内務長官も、プラスチック製品の使用量を削減する計画を提出するよう職員に求めるよう指示を出し、「プラスチックやポリスチレン製の食品・飲料容器、ボトル、ストロー、カップ、カトラリー、使い捨てビニール袋」の使用を減らすよう求めた。

プラスチック製ストロー禁止派の中には、プラスチックが環境に悪影響を及ぼす可能性を指摘する者もいた。

グリーンピースの米国支部の幹部であるリサ・ラムスデン氏は、10日の声明で

「プラスチックには1万6000種類以上の化学物質が含まれており、そのうちの3200種類以上がガンの原因、ホルモンの乱れ、肥満の原因、子どもの思春期早発症の引き金になることが知られている」

「これらの化学物質は、生殖に関する健康問題や生殖能力の低下にも関係している」と述べている。

こうしたプラスチック排除の動きを止めるために、トランプ大統領が署名した大統領令には、「プラスチック製ストローは紙製ストローに置き換えられることが多いが、紙製ストローは機能的でなく、人体へのリスクが懸念される化学物質を使用しており、プラスチック製ストローよりも製造コストが高く、複数のストローを使用せざるを得ないことが多い」と記されている。

「その上、紙製ストローはプラスチックで個別に包装されていることもあり、紙製ストローを使用することの環境面での論拠が損なわれている」とも指摘している。

ハリス氏もプラスチック排除を支持せず

大統領令が出される前から、トランプ大統領はプラスチック製ストローを重要な問題だとは考えていないことを明らかにしていた。 2019年のプラスチック製ストロー禁止令の可能性について質問されたとき、トランプは記者にこう答えた。

また、「プラスチック製のストローについては興味深い。小さなストローはあるけれど、お皿や包装紙、その他もろもろはもっと大きくて、同じ素材でできている。

昨年の米選挙戦の後半、当時民主党の大統領候補だったハリス前副大統領も、ストローについて同様の立場を表明した。

昨年9月、ハリス陣営の関係者は、ハリス氏はこの禁止令を支持していないと述べた。関係者によると、ハリス氏は気候問題に注力しているために、「プラスチック製ストローの禁止には賛成していない」という。

ハリス氏は2019年にCNN開催のタウンホール集会で「気候の危機」について語り、プラスチック製ストローを禁止すべきだと発言していた。 しかし、彼女は紙製ストローでは不十分だとも述べていた。

プラスチック製ストローの使用禁止について聞かれたハリス氏は、「そうすべきだと思う」と答えた。 「ほら、正直に言うと、紙ストローで飲むのは本当に難しい。すぐに飲み込まないと、曲がり始めて、小さなものが引っかかるんだ。だから、もう少し完璧にする必要がある」と述べた。

サバンナ・ポインターはエポック・タイムズの政治記者。 連絡先はsavannah.pointer@epochtimes.us