「厄除けに効果のある虎の毛、1セット30元(約630円)」
先月、世間を騒がせた四川省の動物園の「虎の尿販売事件」に続き、今度は「虎の毛」が売られていると話題になっている。
「虎の毛」を販売していたのは河南省南陽市(なんようし)のサファリパークだ。
市民が撮影した販売現場の動画のなかには、「ベッドの頭のほうに吊るすと厄除けできるよ、100%虎の毛よ」とトラ舎の前の販売看板のそばで、宣伝する女性の販売員の姿があった。
関連動画はSNSで拡散され、「動物保護」と世論が騒ぎ出し、プレッシャーをうけて同園は販売を中止にしたという。
「アルバイトのせい」
動物園は12日、「園では動物の毛の販売を許可していない。あれは清掃のアルバイトのおばさんによる個人的な行為だ。すでに販売看板を撤去し、アルバイトのおばさんはクビにした」と公表した。
翌日、現地当局も「勝手に虎の毛をこっそり販売した」として動物園の元清掃員の女性(郭、59歳)や関連責任者を調査していると発表した。
しかし、動物園や現地当局の主張を「責任逃れ」と考えて非難する声も多く上がっている。
「いつだってそう、問題起きたらすべてはアルバイトのせい」
「販売した清掃員はアルバイトでも、あの販売看板はどう説明する? あれはれっきとした注文品だろ」
先月は「虎の尿販売事件」
先月も四川省雅安市(があん-し)にあるサファリパークは、来園客に対して「虎の尿」を販売していたことが話題になった。こちらも世論のプレッシャーのもと、販売中止になった。
1本(瓶詰)50元(約千円)で売られていた虎の尿は「リューマチなどの病気に効く」と宣伝されていたが、中国メディアの取材に応じた漢方医は「虎の尿は漢方薬ではないし、治療効果はない」と断言している。
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