伊メローニ首相 マールアラーゴ訪問 トランプ氏と会談

2025/01/06
更新: 2025/01/06

イタリアのジョルジャ・メローニ首相が予想外にフロリダを訪問し、1月4日(土曜日)の夜にマールアラーゴでアメリカの次期大統領トランプ氏と会談し、同氏が1月20日に大統領就任する前に関係を強化しようとしている。

イタリアのトンマーゾ・フォーティ欧州・地域問題相は1月5日(日曜日)、この会談は事前に発表されていない会合であり、イタリアが「EUとアメリカの間の外交的架け橋」となりうることを示したと述べた。

メローニ首相は保守派の背景と2022年末から率いている右派連立政権の安定性から、トランプ氏の潜在的な強力なパートナーとみなされている。

トランプ氏は集まった人々に対し、「これは非常にエキサイティングです。素晴らしい女性であるイタリア首相と一緒にここに立っています」と述べ、「彼女は確かにヨーロッパで大成功を収めています…私たちはちょうど夕食を共にしました」と付け加えた。

メローニ首相はまた、トランプ氏の親密な同盟者であり、トランプ氏の大統領選挙運動中に2億5千万ドル以上の資金を提供した億万長者のイーロン・マスク氏とも密接な関係を築いている。

トランプ氏とメローニ氏の会談の具体的な詳細はまだ公表されていないが、イタリアのメディアによると、メローニ氏はトランプ氏とウクライナでのロシアの戦争、貿易問題、中東情勢、そしてイランで拘束されているイタリア人ジャーナリストの窮状について議論する予定だったという。

12月19日にイタリア人記者セシリア・サラが通常のジャーナリストビザで取材中にイランで逮捕されたことを受け、メローニ首相が外交政策の試練に直面していた。イタリアのメディア報道によると、サラは昼夜を問わずネオンライトが点灯された凍えるような寒さの独房に収容されており、眼鏡は没収され、外部との接触はほとんどない状態だという。

 

トランプ氏とメローニ氏は一緒に、保守派の弁護士が法制度で直面している課題について詳しく説明したドキュメンタリー映画の上映を観た。他にも国務長官候補のマルコ・ルビオ氏、国家安全保障顧問候補のマイク・ウォルツ氏、そして財務長官候補のスコット・ベッセント氏もいた。

昨年11月5日のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利して以来、多くの世界のリーダーがフロリダを訪れ、トランプ氏と会談した。メローニ氏は最新の訪問者であり、トランプ氏はこれまでにアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領、ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相、カナダのジャスティン・トルドー首相とも会談している。

メローニ首相は今後数日間で、アメリカのバイデン大統領とも会談する予定だ。バイデン大統領は1月9日から12日にかけてイタリアのローマを訪問し、フランシスコ教皇、セルジョ・マッタレッラ大統領、そしてメローニ首相とそれぞれ会談する予定だ。

ローマ訪問はバイデン大統領の任期中最後の外遊となる可能性が高く、このイタリア首相がEUの主要国のリーダーとしての地位を強めていることを明らかに示している。

ホワイトハウスの声明によると、バイデン大統領とイタリアのリーダーたちとの会談は、米伊両国の関係の強さを強調するものとなる。