イーロン・マスク氏 英国改革党への政治献金を検討

2024/12/18
更新: 2024/12/18

12月17日、英国の政党であるリフォームUKのナイジェル・ファラージ党首は、イーロン・マスク氏が同党への政治献金を「真剣に検討している」と明かした。

同党の声明によれば、12月11日、フロリダ州にあるトランプ氏の私邸「マール・ア・ラゴ」において、ファラージ氏とリフォームUKの新任財務責任者ニック・キャンディ氏がマスク氏と1時間にわたり会談を行ったという。

ファラージ氏は、「資金提供について議論し、マスク氏が支援可能かどうか話し合いを進めている。マスク氏は現在の英国の情勢に関心を示し、献金を真剣に検討し始めた」と語った。

リフォームUKの戦略とトランプ陣営の影響

マスク氏は、トランプ次期政権で新設される「行政効率化省」の共同リーダーに就任する予定であり、同時にテスラやスペースXの最高経営責任者(CEO)としても知られている。

ファラージ氏は、イングランド北部や東部の広範な地域、さらにウェールズといった既に強い支持を得ている地域で選挙活動をさらに展開し、7月の総選挙で獲得した議席を拡大することを目指している。

リフォームUKは総選挙で5議席を獲得した。現在の党員数は10万人を超えている。

ロンドンの不動産王で億万長者のニック・キャンディ氏は先週、リフォームUKの財務責任者に就任し、個人資金として少なくとも100万ポンド(約1.8億円)を提供する意向を表明するとともに、「数千万ポンド規模(数十億円相当)」の資金を調達する計画を明らかにした。

ファラージ氏とキャンディ氏は共同声明で「トランプ氏の地道な活動について多くのことを学んだ。これを基にさらに選挙戦略を強化していく。私たちには西側諸国を救うチャンスがあと1回しか残されていないが、私たちは力を合わせて素晴らしいことを成し遂げることができる」と述べた。

マスク氏の反応

ファラージ氏がX(旧Twitter)で「リフォームUKは、英国政治を永遠に変える勝利チームを構築している」と投稿した際、マスク氏は「最初の選挙のチャンスはいつ?」と応じた。

さらに、2023年10月にトランプ氏を通じて初めてマスク氏と対面したファラージ氏は、「マスク氏は英国の現状について非常に詳しく、農業政策や相続税にまで理解を示した」と感銘を受けたエピソードを語っている。

一方で、マスク氏がリフォームUKに1億ドルを寄付するという今月初めの報道を否定している。

 

林燕