中国のサッカーは、選手の選抜からコーチの選定まで全ては技術ではなく、お金で決まる。
腐敗や賭博など、多くの原因が指摘される中国のサッカー業界ではこの頃、大勢の関係者が失脚している。
そうしたなか、中国の李強首相は16日、主宰した国務院常務会議のなかで、経済や生産の安全問題のほか、「サッカー振興」について研究したという。中国国営メディアが伝えた。
まもなくして、「李強首相が会議開いてサッカー振興を研究した」とするトピックスは中国SNSウェイボー(微博)で大きな話題になり、華人圏でも物議を醸している。
「何をやっているのか!」
「暇なのか!」
「この国には他に解決しなければならない問題はサッカーのほかにいくらでもあるだろう!」といった非難が殺到しているのだ。
「サッカー・ドリーム」
中国共産党(中共)党首の習近平にはずっと「サッカー・ドリーム」があり、サッカーを特に重視していることでも知られる。
2015年、習の「サッカー・ドリーム」を実現すべく、中共当局はサッカーを国家戦略に格上げし、「サッカー改革チーム」を発足した。
しかし、サッカー業界に対する当局の管制は厳しくなる一方で、腐敗や賭博がはびこり、選手の選抜からコーチの選定まで全ては技術ではなく、お金で決まるようになった。
その結果、当然ながら同国代表チームのレベルはダメになるいっぽうで、今年9月に行われた「ワールドカップアジア予選」では、中国チームは日本チームに0対7で惨敗している。
しかし、1980年代の中国サッカーは日本に劣らず、10年以上前には中国と日本の間にこれほどの差はなかったのだ。
なぜ、中国サッカーはどんどんダメになっていったのか。
体制的な理由から腐敗や賭博、多くの原因が指摘されているが、中共支配下のスポーツは政治に奉仕するものであるため、中国社会が正常なものにならなければ、サッカーが正常な発展を遂げることは不可能だと多くの専門家は分析する。
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