【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。
11日午後8時ごろ、中国広東省珠海市のスポーツ施設の敷地内でSUVが暴走し、散歩やランニングをしていた市民を次から次へと轢き飛ばす「事件」が起きた。
車を運転していた男(62)は犯行後逃走したが、警察によって逮捕されている。逮捕現場を映した市民による撮影動画のなかには、道脇に停まっている黒いSUVを取り囲む武装警察の姿があり、警察に対し、周辺の野次馬からは「(銃を)撃て!」といった声も上がっていた。
事件の詳細な死傷者数や犯行動機については明らかされておらず、「轢き逃げ事件」とだけ現地当局は発表しているが、この警察による事件報告までもが中国のネット上で検閲に遭っている。
事件後、中国のSNSに投稿された大量な事件関連情報や写真・映像は封殺に遭っており、警察の声明を転載した官製メディアの報道記事までもが公開後に削除される事態となっている。
事件が起きた珠海市では翌日(12日~17日)に国際航空宇宙ショーが開幕される予定だった。
(犯人逮捕の場面)
(現場の様子)
目撃者「計画的な犯行だった」
現場市民が撮影した映像が、ネットに多く投稿されており、そこにはまるで地獄絵図と化した現場があった。制服姿の学生も大勢被害に遭い、少なくとも数十人は轢かれて地面に横たわっている。地面は鮮血だらけで、実に凄惨な光景だったという。
現場には市民による撮影を阻止しようと叫ぶ公安の姿もあった。
「わざと人を轢いていた」と指摘する目撃者は多く、「死傷者数は百人以上、暴走車は人を狙って轢き続け、グラウンドを何周も走った」とする証言も出ている。
「なんでこうも社会報復事件が続くのか。中国に苦難をもたらしたのは中国共産党だ、罪のない人々を巻き込むな! 恨むなら政府に立ち向かえ!」とする怒りの声が華人圏で広がっている。
(現場の様子)
在中国日本総領事館「外出の際には注意を!」
「被害者に日本人が含まれているという情報はない」としながらも、在中国日本国大使館は12日、在中邦人に対し、「外出する際には周囲の状況に注意を」と呼びかけた。
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