上海市に住む黄さん(女性)は最近、中国の著名ECプラットフォームの配送センターからの配達予約の電話を受け、「注文していない、代済みの冷蔵庫30台が送られて来ようとしている」ことを知ることになった。
事情を全く飲み込めない黄さんだったが、調べてみると「受け取り人の名前は知らない人であったが、電話も住所も自分のものだった」ことを突き止めた。
「誰かが私の情報を使って何かしようとしているのかな」
「自分の個人情報が漏洩したのではないか」
「詐欺に遭ったかもしれない」
「トラブルに巻き込まれるのは御免だ」
考えれば考えるほど不安が募る黄さんはこの件について、何度もプラットフォーム側に連絡をとったが、何の説明も得られなかったという。女性は致し方なく、110番通報し、SNSにも投稿、中国メディアにも連絡してこの件を訴えた。
中国メディアの記者に対し、当初は、冷蔵庫を発送した店は「プラットフォームの配送センターによる操作ミスだ」と主張していた。しかし、責任を押し付けられた配送センターのほうは「うちの問題ではない、渡された住所に基づいて配達を行っているだけだ」と反論する。
最終的にはプラットフォームが「配送センターにおける操作ミスだった」という結論を下し、「ミスした職員を処分し、この件についてお客さんの合意を得られている」と回答。
黄さんは22日、「こんな事に遭遇して本当に参った!丸3日間、京東(Webサービス会社)やその加盟店に何度も連絡してきたが、何の説明も得られなかった。一消費者として本当にどうすることもできなくて、無力感を感じたよ。仕方なくメディアに助けを求めたら、その日のうちに解決した」とSNSに報告投稿をした。
こうして、この「謎・事件」は何だかよくわからないまま、「解決」した。
ネット上では女性の個人情報は「刷単」とよばれる手法に利用されたのではないかと疑う声も多い。「刷単」とはサクラによる注文で取引数を増やしてショップのランクを上げるやり方」
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。