社会問題 詰込み教育は中共の都合

中国の大型連休 親も唖然とするほどの「宿題の量」

2024/10/08
更新: 2024/10/08

「先生よ、連休は7日間だ、7年じゃないんだ」

3日、中国山東省のある保護者はネット上で「うちの子供の宿題が多すぎる!」と悲鳴を上げた。

「うちの子は中学3年生だが、連休中の宿題であるテスト問題をプリントしたら100枚も紙を使ったよ、このほかにもドリルの宿題もあるんだ」という。

確かに、親も唖然とするほど膨大な宿題の量である。

「普段から、子供たちは緊張した学習環境におかれて勉強漬けなのだから、せっかくの休みぐらい、リラックスしたり、体を動かす良い機会であるべきだ。なのに、宿題ばかりとは」といった、保護者へ共感する声が多く寄せられた。

 

 

「ケガで宿題できない」と言われた男の子

同じ日(3日)、安徽省阜陽市から投稿された別の動画のなかには、病院の診察室の中で実に嬉しそうにほくそ笑む男の子の姿があった。投稿者によると、男の子は右手を骨折したという。

しかし、最初は手の痛みで泣いていた男の子は、「ひどいケガだ、1か月は宿題できない」という医師の診断を聞いたら、その時から、心からの笑いが止まらないのだという。

「中国式教育は子供の精神に多大なストレスをもたらしている」と投稿者も嘆く。

 

 

青春の全てをかけて受験勉強に身を削る子供たち

中国の学生(小・中・高校の生徒)の宿題の量が「膨大である」ことは、世界的にも有名なことである。

山積みの宿題。限界まで削られる睡眠時間。成績だけを重視する極端な風潮。さらには「一発勝負」の大学入試による受験戦争の激化などにより、中国の学生が過剰なストレスとプレッシャーを受けていることは、以前から大きな問題とされてきた。

 

イメージ画像。「勉強漬け」にされる、中国の学生(STR/AFP/Getty Images)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!