【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。
中国・上海のスーパーマーケット「ウォルマート(松江区)」で9月30日夜、「無差別切りつけ事件」が発生し、18人(うち3人死亡)が死傷したと報じられた。
しかし、中国共産党(中共)当局は、災害や社会報復など社会の不安を引き起こしかねない事故や事件が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行い、過少報告する傾向があるため、今回の事件による実際の死傷者数も、公式発表をはるか上回る可能性がある。
容疑者の男(37)はその場で拘束され、動機については「経済的なトラブルを抱えており、恨みを晴らすために上海に来た」と警察は公表している。
現場の監視カメラ映像はSNSで拡散されており、そこに映ったのは、両手にナイフを持った狂気の男だ。その、ただならぬ気配に感づいた周囲の市民は逃げ出すが、地獄の「無差別殺傷事件」がはじまった。
右手で流血する左下腹部を抑えて地面に横たわる男性、エスカレーター付近で胸と首から血を流している幼児を抱て座り込む女性、流血が止まらない腹部を両手で抑えて前かがみの姿勢のまま地面に横たわる成人男性2人、そして胸部から流血する高齢者……。
現場は地獄絵図と化した。
事件のあったショッピングモールの1階テナントの店員によると、モールの地面はあちこち血まみれになった。犯人はモール内に隠れて殺人をしていると明かす。
現在の中国では、経済不況などの外的要因ばかりでなく、社会に充満した「戻気(リーチー・邪気)」の影響により、さまざまな凶悪事件が発生しやすくなっている。
今回のような「社会報復を狙った」とみられる無差別殺傷事件や車の暴走事件が相次いでいるが、動機について、中共当局はたいてい「犯人は精神疾患を患っている」と公表して「おしまい」か、「事件は調査中」とだけとりあえず発表し後続の報道はしないまま、「事件を終わらせる」ことが多い。
しかし今回は、警察の口から「恨みを晴らすための犯行」と公表したことは珍しいことだ。
(現場の様子、2024年9月30日 中国・上海)
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